明日の戦略-あっさり22000円超えを達成、200日線も突破し上昇加速の可能性も

2019/04/15(月) 15:51
 15日の日経平均は大幅に3日続伸。良好な外部環境を受けて、寄り付きから250円近い上昇で22000円を上回ると、その後も買いが続き、上げ幅を300円超に広げた。後場は円安に一服傾向が見られたことから上値は限定的となったが、ほとんど失速することもなく、高値圏でのもみ合いが継続。終値でも22000円を大きく上回り、連日で年初来高値を更新した。金融株に買いが入ったことなどからTOPIXも6日ぶりに反発しており、終値で年初来高値を更新している。東証1部の売買代金は概算で2兆3900億円。業種別では全業種が上昇しており、騰落率上位は鉱業、倉庫・運輸、保険、下位は不動産、空運、電気・ガスとなった。今20.2期は営業黒字への転換を見込む幸和製作所がストップ高。反面、1Q大幅減益のフィル・カンパニーがストップ安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1910/値下がり190と幅広い銘柄が買われる展開。ソフトバンクGやZOZOが大幅上昇。ハーモニックが月次を手がかりに急伸し、安川電機などにも強い動きが見られた。オンコリスやUMNファーマ、カルナバイオなどバイオの一角が急騰。決算では不二越やOlympicが買いを集め、ロゼッタはストップ高。ほか、新作ゲームへの期待が高まったenishがストップ高まで買われた。一方、不祥事が発覚したスズキや大和ハウスが大幅安。ディップやUUUM、農総研が決算失望で急落した。下方修正を発表したGunosyはストップ安比例配分となるなど、良好な地合いの中でもネガティブな材料のあった銘柄はたたき売られた。  日経平均は22100円台からスタートし、寄り付き直後を安値に上げ幅を広げた。節目の22000円が壁とならなかったことに加えて、200日線(21886円、15日時点)を明確に上にブレーク。出遅れ感のあったTOPIXも年初来高値を更新した。日米閣僚級交渉の内容が気になるところではあるが、これが売り材料になるのであれば、きょうの時点でここまで強い動きが出てくるのは違和感があり、よほどのネガティブな話が出てこない限りは、無難に通過できそうな印象。日経平均は大幅高が2日続いたため、短期的には反動もあるかもしれないが、22000円より上での値固めが進むかどうかが目先の焦点となる。ただ、次のターゲットは昨年12月3日につけた22698円となるが、そこまでは特段強い抵抗がない。日米交渉が友好ムードで進み、海外市場も堅調が続くようであれば、ある程度過熱感を伴いながらも上昇が続く可能性は十分ある。
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,068.35 -1011.35
TOPIX 2,626.32 -51.13
グロース250 638.74 -21.13
NYダウ 37,986.40 +211.02
ナスダック総合 15,282.01 -319.49
ドル/円 154.42 -0.22
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ