前場コメント No.1 阪和興業、電気興業、NTTドコモ、シチズン時計、日東電工など

2019/04/22(月) 11:30
★9:00  阪和興業-大和が新規「2」 高配当と成長期待を併せ持つ魅力的な投資対象
 阪和興業<8078.T>が続伸。大和証券では、高配当と成長期待を併せ持つ魅力的な投資対象と判断。投資判断「2(アウトパフォーム)」、目標株価3900円として、カバレッジを開始した。
 主力の鉄鋼事業では再編が進む高炉メーカー系商社との競争が激化する可能性もあるが、同社は「そこか(即納・小口・加工)」機能を有する中小の2次商社や販売店を傘下に取り入れ、取扱数量の拡大と付加価値連鎖における下流展開を図る。こうした最終需要に立脚した需要捕捉を広げる戦略の効果で、取扱数量は緩やかな増加が期待可能。
 ステンレス事業では青山鋼鉄が進めるNPI(ニッケル銑鉄)、ステンレス鋼板、HPAL(高圧硫酸浸出)などのプロジェクトに参画し、阪和興業が構築した複数の販売網を中心に拡販戦略の一翼を担う。同プロジェクトが徐々に立ち上がるに連れて、ステンレス関連製品の取り扱い数量拡大が見込まれる。大和では2022年度の経常利益を297億円(18年度予想256億円)と予想し、着実な増益トレンドが継続すると見込むとした。

★9:00  電気興業-岩井コスモが新規「A」 5Gの電波割り当てで通信キャリアの投資が大幅増へ
 電気興業<6706.T>が続伸。岩井コスモ証券では、5Gの電波割り当てが決まり、通信キャリアの投資が大幅に増えると想定。投資判断「A」、目標株価4600円として、カバレッジを開始した。
 米国や韓国を皮切りに4月から5G(第5世代移動通信システム)のサービスが始まったが、日本でも今年のラグビーワールドカップに合わせプレサービスが始まり、東京オリンピックが開催される2020年から本格的な商用サービスが始まる。こうしたスケジュールの中、4月10日には通信キャリア4社に5G用電波が割り当てられた。各社は5G網整備について5年以内に全国の5割をカバーする義務を負う。4社合計の通信設備投資は今までは1兆円前後だったが、今後数年は6割程度増えそうとした。

★9:01  NTTドコモ-4日続落 20.3期は最大で2割の営業減益と報道 通信料金の引き下げ響く
 NTTドコモ<9437.T>が4日続落。20日付の日本経済新聞朝刊で、20年3月期は最大で2割の営業減益となる見通しと報じられた。
 記事によれば、6月から始める携帯電話の通信料金の引き下げが響くためで、コスト削減などでは補いきれない。通期で営業減益となれば、15年3月期以来、5年ぶりのこととなる。なお、2019年3月期の連結営業利益は約1兆円と前の期を小幅に上回り、15年ぶりの水準になったもようとした。

★9:02  シチズン時計-みずほが「中立」へ引き下げ 時計事業への期待感が後退
 シチズン時計<7762.T>が反落。みずほ証券では、時計事業への期待感が後退とコメント。投資判断を「買い」→「中立」、目標株価を930円→600円と引き下げた。
 投資判断変更の理由は、時計事業への期待感の後退。みずほが期待していた創業100周年イベントや大坂なおみ効果はほとんど見られなかったため、前19.3期時計事業のみずほ予想を前回予想(売上高1710億円、営業利益165億円)から売上高1620億円、営業利益136億円に下方修正。
 また、今20.3期以降、アップル社やサムスン社などのスマートウオッチによる機械式時計市場の浸食が徐々に進み、時計事業の成長は期待できないと考えられる。同社もスマートウオッチ市場に参入する見込みであるが、その新製品情報(機能、価格など)は乏しく、現時点で業績予想に織り込むのは難しいとした。

★9:02  日東電工-反落 優良企業の認識は不変も業績踊り場局面を想定 「売り」へ引き下げ
 日東電工<6988.T>が反落。ゴールドマン・サックス証券では、優良企業の認識は不変も、業績踊り場局面を想定。投資判断を「中立」→「売り」、目標株価を7900円→5600円と引き下げた。
 19~20年度が業績踊り場局面にあることを前提に、セクター対比でみた相対的な株価魅力からの判断。長期的な観点での、技術に裏打ちされたユニークな製品群を生み出す力や優良経営企業との評価は不変。ただし、現状の事業ポートフォリオで「1000億円以上の営業利益を持続的に創出するための壁」はまだ厚いと考えるとした。


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