〔Market Flash〕外食の一部で株主優待制度を見直す動き～野村

【13:20】外食の一部で株主優待制度を見直す動き～野村 　野村証券の外食マンスリーリポートでは、足元では株主優待制度を見直す動きがみられることに注目している。ココスジャパン（9943）では19年9月末以降の株主優待制度を休止した。サイゼリヤ（7581）は内容を一部見直した上で、期中の任意の日で株式保有状況を確認したうえで継続保有が確認できた株主のみに限定して実施する方式に19年8月末分から変更する。野村では、業績悪化や株主優待実施に要する経費が業績を圧迫している状況などから、今後は制度見直しの動きが広がりをみせると予想している。 【12:45】小売販売は弱い基調が続く、19.2期決算もさえない内容～みずほ 　みずほ証券では、3月の東証小売株指数はTOPIXに対して4カ月連続のアンダーパフォームとなったと指摘。19.2期決算も総じてさえない内容となっており、4月に入ってからの東証小売株指数の対TOPIX相対パフォーマンスはさらに悪化しているとのこと。消費者マインドの悪化もあり、食品や日用消耗品を中心に、小売販売は弱い基調が続いている。一方で新年度の会社計画は、全体では強気の利益計画になっており、期初時点から計画未達の可能性が高いとみずほでは判断している。 【11:00】不動産は賃貸は好調も不動産売買は流動性に懸念～野村 　野村証券では不動産セクターに関して、決算では20.3期の不動産賃貸事業は稼働率、賃料とも良好で好調を予想する一方、不動産の流動性は低く、不動産売買事業や売買仲介事業には相対的に不安を持っている。特に、銀行の融資が厳格化された給与所得者向けの小口の投資用不動産に関連した事業が停滞する可能性があるとみている。同観点から、好調な賃貸市場に新たな不動産を供給しながら、利益成長できるとみる三井不動産（8801）、住友不動産（8830）、東急不動産（3289）を推奨しており、注目材料には新規に供給する不動産のテナント内定状況を挙げている。 【10:15】電力セクターの減配リスクは小さい～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券では電力セクターに関して、24日の原子力規制委員会において、原子力発電所に設置が義務付けられる特定重大事故等対策施設について、設置期限に間に合わない場合の対応が議論されたことを受けてリポートしている。原則として期限の変更、延長はせず、技術要件を満たさなくなることから運転停止となる方針。ＳＭＢＣ日興では、原発がすでに再稼働しているものの、工事完了遅延の可能性を示している関西電力（9503）、四国電力（9507）、九州電力（9508）は業績へネガティブな影響が出るリスクがあると指摘している。なお、同方針を受けて24日はこれら3社以外の電力株も大きく値を下げた。しかし、運転停止の影響による減配のリスクは小さいとＳＭＢＣ日興ではみており、必要以上にネガティブな反応は不要と考えている。 【9:30】FOMC声明ではインフレの現状判断に注目～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では、4月30日～5月1日のFOMCに声明の内容を予想している。政策金利は据え置きで、声明では良好な経済見通しが維持され、リスクは海外経済・金融動向に限定されるとみている。Fedは景気より低インフレを懸念し、インフレ押し上げを企図している節があるため、声明の現状判断ではインフレに注目と指摘している。原油高とそれに伴う総合インフレ率や市場のインフレ期待の上昇に触れれば Fedの低インフレ懸念はやや緩和も、コアインフレ率鈍化に言及するなら懸念継続を示唆することになると想定。それでも議長が会見でインフレ押し上げ目的の「忍耐」を強調すれば、次の一手を利下げと見る市場の過度の景気悲観は後退すると予想している。一方、利下げ条件に言及するならハト派サプライズ第三弾に突入すると考えている。 【8:45】寄り前気配は小糸製、ニッパツ、中外薬、東邦ＨＤが高い気配値 　主力株の寄り前気配では、小糸製(7276)+15.17%、ニッパツ(5991)+14.19%、中外薬(4519)+13.23%、東邦ＨＤ(8129) +7.88%、キッセイ薬(4547) +7.76%、リンテック(7966) +7.50%、Ｊパワー(9513) +7.42%、日電硝(5214) +7.27%、応化工(4186) +6.80%、青山商(8219) +6.26%などが高い気配値。 　一方、日精工(6471) -5.58%、ジャフコ(8595) -5.10%、日立建(6305) -5.03%、日梱包(9072) -5.03%、ファナック(6954) -4.51%、コメリ(8218) -4.10%、武蔵銀(8336) -4.08%、住友林(1911) -3.47%、ＴＣ－Ｌｅａ (8439) -3.17%、スタンレ電(6923) -3.16%などが安い気配値となっている。