後場コメント No.1 大東建託、関電工、EMネットジャパン、日本ゼオン、きんでんなど

2019/05/07(火) 15:00
★12:30  大東建託-野村が目標株価引き下げ 21.3期以降の自社株買いは休止
 大東建託<1878.T>が小高い。野村証券では、21.3期以降の自社株買いは休止とコメント。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は18350円→18280円と引き下げた。
 今20.3期の会社の利益計画は、前期比ほぼ横ばいとなった。過去に他社が建築した老朽化アパートの建て替え物件が増加しており(全受注物件のうち他社物件の建替物件の比率は18.3期の28.2%から19.3期は31.2%)、建替着手までの工程にやや手間がかかるため。工事進行基準で売上計上する工事高が伸び悩む見通し。ただし、会社計画の今20.3期の受注高は同7.5%増。達成は容易ではないが、銀行の融資基準に適合した条件でアパート建築工事の受注を進めており、前19.3期に上昇した受注のキャンセル率21.5%が改善すれば、達成の可能性も見えてくるとした。

★12:30  関電工-野村が目標株価引き下げ 中計の利益予想は据え置きも21.3期は不透明
 関電工<1942.T>が3日続伸。野村証券では、中計の利益予想は据え置きも21.3期は不透明とコメント。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は1130円→970円と引き下げた。
 前19.3期営業利益は300億円と会社予想の305億円、野村予想の315億円に届かなかった。主因は単体の粗利率が未達だったため。一方で、今20.3期の会社予想の営業利益は前期比10%増の330億円だが、これは中期経営計画の数値と同じ。来21.3期は中計で示した単体の受注予想と売上予想を会社は下方修正したが、営業利益予想は据え置いた。今20.3期は完工物件が多く屋内線の売上高が伸びるため、野村も会社予想と同じ330億円の営業利益を予想。一方、来21.3期については今後の受注にも左右されるが、都心の大型再開発物件の完工が減少することを考えると、会社中計の利益水準の達成は容易ではなく、野村では引き続き同3%営業減益を予想。

★12:30  イーエムネットジャパン-急伸 マレーシアのTRANSCOSMOSと業務運用契約
 イーエムネットジャパン<7036.T>が急伸。同社は5月7日11時に、TRANSCOSMOS(MALAYSIA)SDN.BHD.(マレーシア、以下TCMY)と日本向けインバウンド広告や外国人向け人材採用広告など、海外市場向けの大規模なデジタルマーケティング業務運用契約を締結したと発表した。
 TCMYは現地でのコンタクトセンターやデジタルマーケティングに加えて、英語・中国語その他ASEAN各国言語対応の「グローバルデジタルマーケティングセンター」を開設。提携により、ネイティブクリエイター(現地在住の担当者による翻訳業務、WEBサイト・クリエイティブ制作、広告管理運用業務)による広告の訴求力、制作面での集客環境の向上に加え、各国の需要に合わせパーソナライズした広告展開のサポート体制を構築することができたとした。

★12:30  日本ゼオン-野村が目標株価引き上げ 特殊ゴムの底打ちタイミングを注視
 日本ゼオン<4205.T>が4日ぶり反発。野村証券では、特殊ゴムの底打ちタイミングを注視するとコメント。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は1160円→1200円と引き上げた。
 フィルム新規採用など見えれば一段の評価も、アジアブタジエン(BD)市況の低迷などを踏まえ、野村予想を減額。目標株価は今20.3期予想PER10.6倍を適用して算出。(1)株主還元の強化、(2)開発中の塗布型ZA、フォルダブル対応センサー基材ZCなどの光学フィルム採用拡大が見えれば、一段の株価評価は可能とした。

★12:31  きんでん-野村が目標株価引き下げ 粗利率の水準がやや物足りない
 きんでん<1944.T>が小安い。野村証券では、粗利率の水準がやや物足りないと判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2030円→1890円と引き下げた。
 前19.3期営業利益は404億円と会社予想の380億円を上回ったが、野村予想の420億円には届かなかった。野村予想との差は単体の粗利率にあり、19年1~3月期では17.3%と前年同期の18.1%を下回り、やや物足りない水準。今20.3期会社予想の営業利益は前期比横ばいと、前19.3期まで11期連続した期初の減益ガイダンスではなかった。ただし、一般電気の売上高が前期比10%増と大きく伸びる一方、単体の粗利率は前期比で低下する前提と見られる。野村予想も売上高の見通しは引き上げたとしたが、粗利率は引き下げ。今20.3期は売上高の修正幅が大きく、野村の営業利益予想は据え置いたとしたが、来21.3期では下方修正。


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