前場コメント No.1 村田製作所、オリックス、カプコン、シミックHD、ヤマハ発動機など

2019/05/08(水) 11:30
★9:00  村田製作所-売り気配 JPモルガンが「Neutral」へ引き下げ 上値余地は限定的と見る
 村田製作所<6981.T>が売り気配。JPモルガン証券では、5G期待は残るものの、そのコンビクションと時間を考慮。投資判断を「Overweight」→「Neutral」、目標株価を6667円→5400円と引き下げた。
 業績予想を大幅に下方修正。会社ガイダンスはすべてのリスクを織り込んだ慎重な見通しと見るが、従来期待していた利益水準に回復するには3年を要する見通しとした。MLCCの事業環境もそれほど悪いとは思わないとしたが、全方位展開を続ける同社にはシクリカルなMLCC市場の影響が残るため、持続的な利益拡大は期待しづらい。目標株価は20年度PER16.2倍で算出。5G期待もあり、引き続きセクター平均に対して20%強のプレミアムを設定しているが、上値余地は限定的との見方を示した。

★9:00  オリックス-続落 前期営業益2%減 投資先において貴金属などの買取量が減少
 オリックス<8591.T>が続落。同社は7日に、19.3期通期の連結営業利益は3294億円(前の期比2.0%減)だったと発表した。市場コンセンサスは3647億円。
 金を中心とする貴金属地金の売買などを営むプライベートエクイティ投資先において、貴金属などの買取量が前期と比べて大幅に減少したことなどが響いた。

★9:01  カプコン-3日ぶり反発 今期営業益10%増見込む 前期は13%増益着地
 カプコン<9697.T>が3日ぶり反発。同社は7日に、20.3期通期の連結営業利益予想は200億円(前期比10.2%増)と発表した。市場コンセンサスは215億円。
 海外で人気のあるゲームをはじめ、多様な顧客ニーズに対応した訴求タイトルの開発、販売により顧客満足度の向上や競争力の優位性を確保する。また、急成長のeスポーツ事業では、米国で培った豊富な経験や運営ノウハウの活用に加え、資金や人材の投入など、本格的参入により確固たる地歩を占めるとしている。
 また、19.3期通期の連結営業利益は181億円(前の期比13.1%増)だった。主力のデジタルコンテンツ事業が、大型タイトル「バイオハザードRE:2」が予想を上回る人気を博したことなどにより、増益となった。また、アミューズメント施設事業が増益となったことも寄与した。
 併せて、19.3期の期末配当を15円→20円にすることも発表した。年間配当は30円→35円となる。

★9:01  シミックHD-いちよしが「A」へ引き上げ 予想以上の業績とCRO受注回復を踏まえて
 シミックホールディングス<2309.T>が小安い。いちよし経済研究所では、予想以上の業績とCRO受注回復を考慮し、業績予想を引き上げ。レーティングを「B」→「A」、フェアバリューを1900円→2200円と引き上げた。
 いちよしでは今19.9期業績を前期比6%増収、同13%営業増益と予想。CRO事業が収益ドライバーとなる見込み。CRO事業では独自の提案型営業「PVC(Pharmaceutical Value Creator)ソリューション」で海外の製薬・バイオベンチャーを中心に受注拡大が見込まれる。CDMO事業では、高薬理活性製剤対応の足利工場新注射剤棟本格稼働による経費や減価償却費増が見込まれるが、受託案件の増加によって営業利益は前期比ほぼ横ばいを予想。当CRO事業の収益を強気で見通しているとし、今19.9期営業利益は会社計画を6%上回ると予想。

★9:02  ヤマハ発動機-売り気配 1Q営業益13%減 経常益は7%減で着地
 ヤマハ発動機<7272.T>が売り気配。同社は7日に、19.12期1Q(1月-3月)の連結営業利益(IFRS)が359億円(前年同期比12.8%減)だったと発表した。
 売上原価が増加し、売上総利益が前年同期を下回った。販管費も上昇し、収益性が悪化したことが減益につながった。前年同期に為替差損18億円を計上した一方、今1Qでは為替差益4億円を計上しており、経常利益は375億円(同6.5%減)にとどまった。なお、通期予想は据え置いている。


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