後場コメント No.8 日本触媒、ダイセル、三菱商事、東急建設、ヤマハ発動機など

2019/05/09(木) 15:01
★14:00  日本触媒-大幅続落 新年度は例年通りコンセンサス比控えめな予算 「買い」継続
 日本触媒<4114.T>が大幅に3日続落。ゴールドマン・サックス証券では、新年度はR&Dなど固定費を多く積み増し、例年通りコンセンサス比で控えめな予算と判断。投資判断「買い」を継続も、目標株価は9100円→8800円と引き下げた。
 前19.3期営業利益は261億円とGS予想/IFISコンセンサス265億円をやや下回ったものの(会社計画は260億円)、4Qに原料ナフサの急落に伴う在庫評価損が27億円程度発生したことを踏まえれば、おおむね想定線での着地。
 今20.3期営業利益計画はIFRSベースで前年比1.3%増の265億円。GS従来予想/IFISコンセンサス305億円と比較し、やや控えめの数字だが、研究開発費などが20億円強増額される予算となっているなど、固定費を大きく積んでいる印象。ガイダンスの上振れ余地については5月10日開催の決算説明会にて詳細を確認する必要があるとした。

★14:00  ダイセル-後場下げ幅拡大 今期営業益16%減見込む 前期は13%減益着地
 ダイセル<4202.T>が後場下げ幅拡大。同社は9日13時20分に、20.3期通期の連結営業利益予想は430億円(前期比16.0%減)と発表した。市場コンセンサスは531億円。
 たばこフィルター用途の酢酸セルロースの外販数量の減少や自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)の販売数量減少および販売品種構成の変化、研究開発費の増加などを見込むとしている。
 併せて発表した、19.3期通期の連結営業利益は512億円(前の期比13.2%減)だった。原燃料調達価格の上昇に加え、一部主要製品の市況軟化や販売品種構成の変化などが響いた。

★14:06  ソースネクスト-底堅い AI通訳機「POCKETALK」がつくばエクスプレスの全20駅で採用
 ソースネクスト<4344.T>が底堅い。同社は5月9日14時に、AI通訳機「POCKETALK W」が、つくばエクスプレスの全20駅で5月15日より利用が開始されると発表した。世界74言語(2018年12月時点)に対応し、ボタンを押しながら話しかけるだけで、通訳がいるかのように対話ができるAI通訳機。

★14:10  三菱商事-後場プラス転換 今期最終益2%増見込む 自社株買いも発表
 三菱商事<8058.T>が後場プラス転換。同社は9日14時に、20.3期通期の連結純利益(IFRS基準)予想を6000億円(前期比1.6%増)と発表した。なお、市場コンセンサスは6959億円となっている。
 2018年度に計上した⼀過性損失の反動があるものの、豪州石炭事業の持分利益減少や、油価下落によるLNG関連損益の減少などにより、前年度比微増を見込むとしている。
 19.3期通期の連結純利益は5907億円(前の期比5.5%増)だった。豪州石炭事業における販売価格上昇などが寄与した。
 併せて、上限1億2000万株・3000億円の自己株取得枠を設定することも発表した。取得期間は5月10日~2020年5月8日。自己株式を除いた発行済み株式総数に対する割合は7.5%。また、上記により取得した自己株式のうち、ストックオプションへの充当を見込む500万株を除いた全数を2020年5月29日(予定)に消却するとしている。

★14:13  東急建設-後場下げ幅拡大 今期営業益45%減見込む
 東急建設<1720.T>が後場下げ幅拡大。同社は9日14時に、20.3期通期の連結営業利益予想が120億円(前期比45.4%減)になりそうだと発表した。市場コンセンサスは190億円となっている。
 受注高、売上高が前期比3~5%減収となるほか、一時要因から利益が大きく減少するとの見通し。
 また、19.3期通期の連結営業利益は219億円(前期比2.7%増)だった。土木事業のセグメント利益が採算性の向上により前の期比53%増と好調だった。

★14:16  ヤマハ発動機-ドイツ証が目標株価引き下げ 通期見通しを引き下げ
 ヤマハ発動機<7272.T>が小高い。ドイツ証券では、ロボティクス事業および為替を理由に通期見通しを引き下げ。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は2750円→2550円と引き下げた。
 今19.12期1Q営業利益は359億円(ドイツ予想420億円、ブルームバーグコンセンサス予想408億円)、売上高4290億円(前年比+5.9%)の対し、営業利益率は8.4%だった。報告ベースの営業利益は通期計画1330億円の27%に相当する。ロボティクス事業は計画を下回ったが、為替要因とマリン事業は良好。為替の想定レートはスポットに近い105円/ドル、120円/ユーロで、100億円以上の上振れ余地があると指摘した。


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