後場コメント No.1 トヨタ、ウシオ電機、大林組、テクノプロ、帝国ホテルなど

2019/05/13(月) 15:00
★12:30  トヨタ-野村が目標株価引き上げ 次世代技術への積極投資と高収益・積極還元を両立
 トヨタ自動車<7203.T>が5日ぶり反発。野村証券では、次世代技術への積極投資と高収益、積極還元を両立していると判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価は8800円→8900円と引き上げた。
 中国や欧州市場の減速、電動化への投資負担など自動車業界を取り巻く環境は厳しいが、同社は技術的に強い優位性を持ち、高収益を実現しているHVを武器に市場環境が厳しい欧州や中国でシェアを伸ばし、利益を拡大している。研究開発も含めTNGAにより既存分野の効率化を進め、高収益を維持しながら、海外企業への出資や共同開発などモビリティサービス事業への布石も着実に打っている点を評価するとした。

★12:30  ウシオ電機-野村が目標株価引き上げ ほぼ想定通りの内容
 ウシオ電機<6925.T>が大幅続伸。野村証券では、ほぼ想定通りの内容と判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は1291円→1448円と引き上げた。
 前19.3期決算は売上高が前の期比4.8%減収の1651億円、営業利益が同16.1%減益の85億円と、ほぼ事前の会社計画通りの着地。中国市場の冷え込み、主力製品のプロジェクターでの光源の固体光源化(LD・LED)、映像装置の新製品の不振、シェア奪還の切り札として期待していた新製品の性能不足などで、前期比減収減益となった。決算動向を勘案し、業績予想を微調整。

★12:30  大林組-後場上げ幅拡大 今期営業益4%減見込むも市場コンセンサス上回る
 大林組<1802.T>が後場上げ幅拡大。同社は13日12時に、20.3期通期の連結営業利益予想は1500億円(前期比3.5%減)と発表した。不動産事業等は増益となる見込みだが、建設事業において、土木、建設ともに減益となる見込みであることが響く。市場コンセンサスは1443億円。
 また、19.3期通期の連結営業利益は1555億円(前の期比12.8%増)だった。建設事業売上高の増加に伴い完成工事総利益が増加したことなどが寄与した。
 併せて、19.3期の期末配当を14円→18円(前の期は14円)にすることも発表した。年間配当は28円→32円(前の期は28円)となる。なお、20.3期については、中間配当予想を16円(前期は14円)、期末配当予想を16円(前期は18円)としている。年間配当は32円(前期は32円)となる。

★12:30  テクノプロ-続伸 テクノプロ・デザインが東京大学と共同研究契約
 テクノプロ・ホールディングス<6028.T>が続伸。同社は5月10日大引け後に、子会社であるテクノプロの社内カンパニー「テクノプロ・デザイン」が、東京大学(大学院工学系研究科 淺間研究室)と共同研究契約を締結したと発表した。テクノプロ・デザイン社のエンジニアは、肢体不自由者用装具の3D設計、微弱信号の入出力・駆動用アクチュエータの制御基板の設計製作、人体信号から運動刺激へ変換するソフトウェア設計などに従事するとした。

★12:31  帝国ホテル-野村が目標株価引き上げ 2ヵ年中計はその後の大規模投資の布石と見る
 帝国ホテル<9708.T>が底堅い。野村証券では、2ヵ年中計はその後の大規模投資の布石と見るとコメント。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は2210円→2300円と引き上げた。
 今20.3期は「帝国ホテル東京」が開業130周年、「帝国ホテル大阪」が開業25周年を迎える。また、20年夏に開催予定の東京オリンピックは収益を大きく引き上げ得るイベント。5月10日、決算と同時に発表された中期経営計画の期間は、これまでの3ヵ年ではなく21.3期までの2ヵ年であった。上記のイベントを終えた22.3期を初年度とする次期中計において、老朽化している「帝国ホテル東京」の建て替えなど、競争力を向上するための大規模投資を示すための布石と見られる。中計で掲げる経営方針に前回から変化はなく、21.3期の経常利益は55億円とほぼ横ばいの計画。堅実な経営で着実に将来的な設備投資資金を蓄える方針と考えるとした。


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