前場コメント No.20 小田急電鉄、コメ兵、豊田自動織機、田淵電機、住友金属鉱山など

2019/05/14(火) 11:31
★11:00  小田急電鉄-野村が目標株価引き上げ 20.3期の利益水準は前19.3期とあまり変わらず
 小田急電鉄<9007.T>が小安い。野村証券では、今20.3期の利益水準は19.3期とあまり変わらずと想定。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は2500円→2700円と引き上げた。
 18年3月の複々線化による増便は、顧客への認知の遅れなどから新規顧客の取り込みは従来計画に比べて遅れ気味。今20.3期は百貨店の業態変換、改装効果が貢献し、営業増益を確保できるとみられる。
 同社は前19.3期からの中期計画で、駅周辺の開発やホテルの出店に加えて、小規模のM&A(合併・買収)やMaaS(Mobility as a Service)の概念に基づく複数の交通サービスをシームレスにつなげてサービスを提供するための社会実験を開始する予定で、他社との提携などを進めている。収益への影響は現時点で見えないものの、前向きに新規事業の開拓を模索している点は評価できるとした。

★11:03  コメ兵-フォーバイフォーエンジニアリングサービスをグループ化
 コメ兵<2780.T>が4日ぶり大幅反落。同社は5月13日大引け後に、自動車部品の開発・販売を手がける、フォーバイフォーエンジニアリングサービス(岐阜県可児市)をグループ化すると発表した。タイヤ・ホイール事業の専門性強化などの面で他社との差別化を図るとした。

★11:03  豊田自動織機-野村が目標株価引き上げ 自動車回復と産業車両貢献で短期業績は順調
 豊田自動織機<6201.T>が続落。野村証券では、自動車回復と産業車両貢献で短期業績は順調と判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は6500円→6700円と引き上げた。
 自動車関連の損益回復、産業車両の利益拡大で今20.3期の利益拡大の確度は高い。自動車では車両での生産準備費用減少に加え、車両・エンジンの生産台数増が貢献する見こみ。また、産業車両事業では、販売金融やコンポーネント、アフターサービスなどバリューチェーン拡大の取り組みが業績拡大に貢献すると予想。
 外部環境が不透明な中では、同社業績の底堅さに株式市場からの注目が集まる可能性はある。ただし、業績拡大を考慮しても株価に割安感はないと考え「Neutral」を続けるとした。自動車事業での一段の収益性向 、物流ソリューション事業での業績拡大ペースの加速など、中期的な業績拡大確度が高まるかに注目。

★11:06  田淵電機-プラス転換 今期営業黒字転換見込む 前期は16.1億円の赤字
 田淵電機<6624.T>がプラス転換。同社は14日11時に、20.3期通期の連結営業損益予想を1.8億円の黒字(前期は16.1億円の赤字)と発表した。
 電源機器事業においては、太陽光発電用パワーコンディショナは、今後市場の拡大が見込まれる住宅用・蓄電システムへの重点化やOEM製品のラインアップ拡充による安定した売り上げ基盤の構築などにより拡販を図る。また、変成器事業においては、エアコン向けリアクタの拡販などにより安定的な成長を目指すとしている。
 あわせて発表した、19.3期通期の連結営業損益は16.1億円の赤字(前の期は43.6億円の赤字)だった。電源機器事業が、アミューズメント用電源の減少により、赤字となったことなどが響いた。

★11:09  住友金属鉱山-野村が目標株価引き上げ 業績予想に大きな変更はない
 住友金属鉱山<5713.T>が11日続落。野村証券では、業績予想に大きな変更はないとして、レーティング「Neutral」を継続した。目標株価は3160円→3220円と引き上げた。
 今20.3期の会社計画の税前利益は740億円であり、決算発表前の5月8日時点のBloombergコンセンサス927億円を下回る。また、会社計画の金属価格の前提が足元の水準に比べると高いため、現状の金属価格が続くと会社計画は未達になる可能性が高い。こうした点がごく短期ではネガティブな株価反応になる可能性には留意が必要。
 ただし、在庫評価損益と為替差損益を除く修正税前利益では野村の従来予想との見方に大きな変更はなし。DCF法で目標株価を算出する上での継続価値の前提になる営業利益予想も780億円と従来予想に変更はなく、目標株価も小幅な修正にとどめたとした。


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