前場コメント No.21 千葉銀行、池田泉州、新光電気工業、平和、エアウォーターなど

2019/05/15(水) 11:31
★11:06  千葉銀行-UBSが目標株価引き下げ 「無理をしないという選択」
 千葉銀行<8331.T>が反発。UBS証券では、「無理をしないという選択」とコメント。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は830円→800円と引き下げた。
 純利益は会社予想・UBS予想ともに下回った。与信コストが下ぶれの主因であるが、それを何らかの利益でカバーすることをあえてしなかったとも言える。こうした無理して利益を作らない姿勢は、先日の静岡銀行や2018年11月に会社予想を下方修正したコンコルディアFGに続く流れ。
 事実上、会社予想の利益水準が引き下げられたことになるが、株主還元策については大きな変化はない見通し。すなわち、安定配当と自己株取得の実施で、総還元性向で50%程度が継続するものと考えるとした。

★11:06  池田泉州HD-急落 今期最終益35%減見込む 前期は27%減で着地
 池田泉州ホールディングス<8714.T>が急落。同社は14日に、20.3期通期の連結純利益予想を40.0億円(前期比34.8%減)と発表した。
 併せて発表した、19.3期通期の連結純利益は61.4億円(前の期比26.8%減)だった。池田泉州銀行において、抜本的な店舗機能見直し実施に伴い、一時的な費用として、固定資産の減損損失を計上したことが響いた。

★11:07  新光電気工業-三菱UFJMSが目標株価引き上げ FC-PKG基板の中期的成長を織り込む1年
 新光電気工業<6967.T>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、FC-PKG基板の中期的成長を織り込む1年と判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価は950円→1200円と引き上げた。
 エクイティストーリーは、サーバーMPU向けFC-PKG基板の拡大に伴う業績成長。同社は4月26日、次世代品の増産投資に向けた設備投資を累計540億円に増額すると発表。中期的業績拡大を織り込む局面に入ったと判断。
 サーバー向けFC-PKG基板は、中期的にCPUダイに対してDRAMやGPU搭載を組み合わせたマルチチップ化への移行が加速中。このことは、基板の高多層化や面積拡大を助長する。半導体の前工程における微細化ペース鈍化により、さらなる性能向上に向けて後工程に付加価値が移行しつつあると考えられる。高付加価値FC-PKG市場は同社を含む日系2社に供給者が限定されており、価格交渉力も上昇するとの見方を示した。

★11:08  平和-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 20.3期以降の営業減益基調シナリオは不変
 平和<6412.T>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、利益予想増額も、今20.3期以降の営業減益基調シナリオは不変として、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は2200円→2280円と引き上げた。
 目標株価を引き上げる理由は下記の2点。(1)パチンコ機の採算性向上などから業績予想を上方修正、(2)新年度入りで目標株価算出基準期を22.3期(従来は21.3期)に変更。
 カタリスト不足の状況を踏まえれば、株価は上値が重い展開を想定。現状ほぼ妥当な株価水準と考え、レーティングは「Neutral」。今20.3期~23.3期の営業利益予想は、パチンコ機の採算性向上などを考慮し、4期ともに上方修正。

★11:09  エア・ウォーター-急騰 今期営業益480億円見込み 増配も発表
 エア・ウォーター<4088.T>が急騰。同社は14日、20.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を480億円と発表した。市場コンセンサスは480億円。なお、同社は20.3期よりIFRSを適用するため、日本基準の前期業績に対する増減率は開示していない。
 前期業績をIFRSに換算した参考数値では、今期20%増収、13%増益を見込んでいる。ほぼすべてのセグメントで増収増益となる見通し。
 19.3期通期の連結営業利益は436億円(前の期比2.8%増)だった。産業ガス、ケミカルなどすべてのセグメントで増収となった。利益面ではケミカル関連が前期比2倍と好調だった。
 併せて、19.3期の期末配当予想を19円から21円(前の期は4円)に修正すると発表した。なお年間配当は40円(前の期は38円)となる。


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