前場コメント No.16 日産自動車、DWTI、中国電力、デジタルアーツ、三井化学など

2019/05/16(木) 11:31
★10:22  日産自動車-SBIが目標株価引き下げ 今期自動車部門では利益が出ず
 日産自動車<7201.T>が小安い。SBI証券では、今期自動車部門では利益が出ずとコメント。投資判断「中立」を継続、目標株価は1000円→680円と引き下げた。
 非常に印象の悪い決算とコメント。前19.3期に2回の業績下方修正、今20.3期もさらに営業利益で約30%減益と業績の悪化が止まらない。約5000人の人員削減や10%程度の生産能力削減に伴う特別損失が今後数年間続くとみられ、キャッシュフローの創出に懸念があり、会社側は減配を決めた。株価は株主還元のみで支えられてきた感があり、減配は大きなネガティブ要因。ゴーン体制下、調達コストの削減を目指し、ひたすら規模拡大を追及し過ぎた反動が出た格好と指摘した。

★10:24  DWTI-ストップ高買い気配 1Q営業黒字転換 増収や研究開発費の減少が寄与
 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576.T>がストップ高買い気配。同社は15日に、19.12期1Q(1-3月)の連結営業損益は1.5億円の黒字(前年同期は1.9億円の赤字)だったと発表した。
 「グラナテック」、「DW-1002」のロイヤリティ収入、「H-1129(WP-1303)」の国内第3相臨床試験開始に伴うマイルストーン収入および「DW-1002(白内障手術)」のライセンスアウトによる契約一時金の受領などにより、大幅な増収となった。また、研究開発費が「H-1337」の米国臨床試験終了により前年同期と比較して減少したことも寄与した。

★10:25  中国電力-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 21.3期~22.3期の経常利益を下方修正
 中国電力<9504.T>が小高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、21.3期~22.3期の経常利益予想を下方修正。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1360円→1280円と引き下げた。
 目標株価と株価とのかい離は小さく、同社のファンダメンタルズは株価にほぼ折り込まれていると考え「Neutral」を継続。原子力規制委員会での島根原子力発電所2号機に関する安全審査の進ちょくが従来予想よりも遅れているため、前提の同2号機の再稼働時期を2021年7月(従来2020年7月)に変更し、原子力利用率を今20.3期0%(従来通り)、来21.3期0%(従来75%)、22.3期75%(従来通り)とした。今20.3期~22.3期予想の配当金は50円(従来通り)だが、同2号機の再稼働見通しが遅れる場合には、減配リスクが高まるとした。

★10:26  デジタルアーツ-岩井コスモが目標株価引き上げ 20.3期は2割超の営業増益を予想
 デジタルアーツ<2326.T>が3日ぶり反発。岩井コスモ証券では、今20.3期は前期比2割超の営業増益を予想。投資判断「A」を継続、目標株価を9500円→10500円と引き上げた。
 今20.3期は、情報セキュリティへの需要拡大を追い風として業績は順調と見込まれる。コンピュータウィルス対策ソフト市場への進出や、情報セキュリティの重要性が増す5G社会の到来を追い風に、中期的な成長が期待できる企業としての注目を継続。今期業績の順調な見通しを確認できたほか、中期的な成長期待が株価の支援材料になるとの見方を示した。

★10:29  三井化学-野村が目標株価引き下げ ファインケミカル化は着実に進展している
 三井化学<4183.T>が反落。野村証券では、ファインケミカル化は着実に進展していると判断。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は3130円→2900円と引き下げた。
 前19.3期決算が発表され、電話会議が行われた。安定した業績が期待できるファインケミカル企業として評価するという従来の我々の見方は変わりなし。半導体の製造工程で用いられるイクロステープ(フード&パッケージ事業)の売上減額や、基盤素材事業での一部生産トラブル(すでに解消)や修繕費増を織り込み、野村予想を下方修正。ただし、自動車需要が伸び悩む中でもPPコンパウンドの拡大が続いているモビィリテイや、競争力の高いメガネレンズ㍊ どの成長に対する評価は不変であるとした。


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