前場コメント No.8 トヨタ、マルハニチロ、メック、LIXILG、デジタルハーツなど

2019/05/20(月) 11:30
★9:38  トヨタ-TIWが「2+」継続 株価は評価不足と考える
 トヨタ自動車<7203.T>が底堅い。投資情報会社のTIWでは、株価は評価不足と考えるとし、投資評価「2+(Outperform)」を継続した。
 同社では今20.3期に、前期比3.3%営業増益を計画。販売は日本、北米で若干の前期割れを想定。市場環境は厳しいが、引き続きHV車が好調の欧州、アジア、中国で伸ばし、前期並みを予想。原価改善とその他の増益効果で為替変動、構成悪化(主に日本の販売で構成が悪化)、諸費用増などによる減益影響を吸収する。なお、為替変動およびその他影響を除く実力ベースでは同3.0%営業増益を予想。TIW予想は妥当な計画と見て、会社予想並みにするとした。

★9:38  マルハニチロ-3日ぶり反発 完全養殖マグロを欧州向けに本格輸出 日経報道
 マルハニチロ<1333.T>が3日ぶり反発。20日付けの日本経済新聞朝刊は、マルハニチロが完全養殖マグロを欧州向けに本格的に輸出すると報じた。
 記事によれば、2月に発効した日欧経済連携協定(EPA)を追い風に、2019年度に欧州向けに10トン超輸出し、輸出量全体を18年度比2倍の30トンにする。欧州の消費者は天然魚の乱獲防止につながる完全養殖の水産物への意識が高いため、マルハニチロは関税撤廃で求めやすい価格になればより需要をつかめるとみている。

★9:41  メック-TIWが「1」継続 2月が底であった可能性が高い
 メック<4971.T>が大幅反落。投資情報会社のTIWでは、2月が底であった可能性が高いとし、投資評価「1(Buy)」を継続した。目標株価は1200円。
 今19.12期業績は前年同期比で大幅減益の着地。会社側は2月が底であり、現在回復の途中にあるとの見方を示しており、TIWではこの見方に同意。今回の大幅減益は「メモリー・プロセッサー」の不振にあり、半導体製造世界最大手の台湾TSMCの月次売り上げを見ると、2018年末に前年比でマイナスとなり、そこからマイナスが続き、3月には-23.1%と大きく下がった。しかし、4月には-8.8%と戻り、底打ちが考えられる状況。この動きから、会社説明は納得できるとした。

★9:44  LIXILG-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 6月の定時株主総会を注視
 LIXILグループ<5938.T>が小安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、短期の株価動向では、6月の定時株主総会を注視するとコメント。投資判断「Neutral」を継続、営業利益予想を下方修正し、目標株価は1600円→1430円と引き下げた。
 国内の価格競争、海外子会社のガバナンスの難しさなどにより、中期の利益回復のビジビリティは低いと考え「Neutral」を継続。短期の株価動向では、6月25日予定の定時株主総会における取締役決定が重要と考えるとした。
 今20.3期の税前純利益を上方修正。建デポの売却益を織り込むため。しかし、ペルマスティリーザ(ペルマ社)の赤字継続により、今20.3期の税金費用が従来予想以上に増加しており、当期純利益予想を大きく下方修正するとした。

★9:45  デジタルハーツ-反落 「中小企業向けサイバーセキュリティ事後対応支援実証」に採択
 デジタルハーツホールディングス<3676.T>が反落。同社は5月17日大引け後に、子会社であるデジタルハーツが、情報処理推進機構(IPA)が公募する「中小企業向けサイバーセキュリティ事後対応支援実証事業」に採択され、東北地域の一部を対象とする実証事業を実施すると発表した。
 デジハーツでは、仙台市を中心とする宮城県、福島県、岩手県を含めた東北地域の一部における中小企業を対象に、AIを活用したネットワークセンサー設置によるセキュリティリスクの可視化やサイバー対策コンサルティング等を行う「中小企業サイバーセキュリティお助け隊 in 東北」をIPAに提案。その結果、これらの事業計画が評価され、複数ある地域のうち東北地域における実証事業を担当するとした。


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