前場コメント No.11 TDK、セイコーエプソン、太陽誘電、東北電力、FCCなど

2019/05/20(月) 11:31
★10:11  TDK-JPモルガンが目標株価引き上げ 19年度以降の業績予想を若干上方修正
 TDK<6762.T>が小安い。JPモルガン証券では、投資判断「Neutral」を継続、目標株価は8500円→9000円と引き上げた。
 18年度決算を受け、バッテリー事業を中心に19年度以降の業績予想を若干上方修正。ただし、収益性のバッテリービジネスは従来のモバイル端末からミニセル、パワーセルへの移行期に入り、投資および開発負担増で低成長が続く見通しであり、トランジションがスムーズに進むかも引き続きリスク含み。全社業績はセンサー事業の収益改善がドライバーであるが、赤字解消は22年度以降になると予想。

★10:14  セイコーエプソン-続伸 人と協働できるロボットを2019年度中に発売へ 日刊工報道
 セイコーエプソン<6724.T>が続伸。20日付けの日刊工業新聞は、セイコーエプソンが生産ラインなどで人と協働できるロボットを2019年度中に発売すると報じた。
 記事によれば、同社が培ってきたセンサー技術を活用し、工場などで安全柵を要せず人の隣で作業ができるロボットの開発にめどをつけた。人とロボットが同じ空間で作業できるため、現場ニーズに柔軟に対応できる。同社ではロボティクス事業の売上高を2018年度実績200億円弱から2025年度に1000億円まで拡大することを目指すとしている。

★10:18  太陽誘電-JPモルガンが目標株価引き上げ コモディティプレイヤーからの脱却を確認
 太陽誘電<6976.T>が3日続落。JPモルガン証券では、コモディティプレイヤーからの脱却を確認とコメント。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を2800円→3300円と引き上げた。
 同社は東日本大震災後の経営危機において、経営改革を断行。だれもが作れるコモディティ製品からの脱却と成長市場への選択と集中を徹底した。JPMでは、ローエンドからミッドレンジのMLCC市場の市況が大幅に悪化する中での18年度決算(ガイダンス含む)は上記経営改革の成果が反映されたものと判断。同社は過去10年にわたり、主力MLCC市場におけるシェアを下げてきたが、アプリケーションミックスの転換でいよいよ上昇に転じる可能性があるとした。

★10:18  東北電力-野村が目標株価引き下げ 販売競争激化から会社の景況感は大幅に悪化
 東北電力<9506.T>が続落。野村証券では、販売競争激化から会社の景況感は大幅に悪化とコメント。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は1500円→1210円と引き下げた。
 会社は新電力および既存電力会社との価格競争が激化しており、これまでメドとしてきた経常利益1000億円の確保は困難としている。前19.3期経常利益657億円は、燃調差損180億円、年金数理差異費用202億円、渇水による水力発電減で85億円という一過性を除くと、1124億円と推定。
 今20.3期会社予想の経常利益730億円は、燃調差益80億円、年金数理差異費用30億円~40億円、発送電分離に向けたシステム費用140億円を除くと820億円~830億円と見られる。販売競争が激化しているとはいえ、わずか1年でここまで業績が悪化するとの会社計画には違和感があるとし、野村予想の経常利益(燃調損益除き)は810億円程度と、会社予想650億円を上回る水準にするとした。

★10:21  FCC-野村が目標株価引き下げ 米国の貢献により短期・中期両面で増益は続こう
 エフ・シー・シー<7296.T>が続伸。野村証券では、米国の貢献により短期・中期両面で増益は続くとみて、レーティング「Buy」を継続した。目標株価は3500円→3350円と引き下げた。
 アジアの二輪車向け製品が業績を下支えする中、Ford、GM向けでのクラッチ拡販が貢献することで、今20.3期の利益拡大確度は高い。米系向け増収は中期的にも続くと予想される中、償却費など固定費増加ペースが緩やかとなる来21.3期以降は米国での利益拡大ペースが加速する見通し。新規顧客の開拓も着実に進んでいると見られ、短期・中期両面で業績拡大が予想される同社の投資魅力は大きいとした。


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