前場コメント No.18 住友不動産、ソフトバンク、三菱ケミカル、スズキ、太平洋セメントなど

2019/05/23(木) 11:31
★10:42  住友不動産-SMBC日興が目標株価引き上げ 株主還元改善の可能性は低い
 住友不動産<8830.T>が小安い。SMBC日興証券では、期待以上の利益成長見通しも、株主還元改善の可能性は低いと判断。投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は5000円→5100円と引き上げた。
 好調なオフィス需要を背景に、既存ビルの稼働率改善・賃料増額が続く見通しであることに加え、多くの開発プロジェクトを有していることから、当面は高水準の利益成長が続くと予想。新中計で力強い成長見通しが示されたが、現実的な内容の印象であり、十分上振れ達成の可能性があるとみているとした。一方、買収防衛策の継続意向や、10%強と低水準の配当性向など、従前からの株主価値向上に対する姿勢に変化はないとし、改善が続く競合他社比では、今まで以上に見劣り感が強まった印象とした。

★10:45  ソフトバンク-SMBC日興が目標株価引き上げ 成長期待を高められる中計策定に期待
 ソフトバンク<9434.T>が小安い。SMBC日興証券では、成長期待を高められる中期計画の策定に期待。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は1740円→1770円と引き上げた。
 業績は順調に推移。さらに、同社ではヤフーの子会社化などを経て、改めて成長戦略を立てようとしており、それに基づいてこれまでよりも高い成長を目指す中期計画などが作成・発表されると考えられる。利益成長に沿って配当成長を継続する方針も改めて示される見込み。日本の株式市場において高い水準にある配当利回り5.9%(20.3期DPS計画85円、5/21終値1439.5円)が改めて認識され、株価評価はいずれ高まると考えるとした。

★10:46  三菱ケミカル-SBIが目標株価引き下げ Muse細胞の治験のアップデートが待たれる
 三菱ケミカルホールディングス<4188.T>が小安い。SBI証券では、Muse細胞の治験のアップデートが待たれるとコメント。投資判断「買い」を継続も、目標株価は1650円→1370円と引き下げた。
 SBIでは、同社グループが開発を進めているMuse細胞の高い潜在成長力に注目しているとし、2021年以降は同社グループの収益の柱の1つに育つと期待。注目点は以下の3点。(1)19年度はMMAとヘルスケア厳しく、コア営業利益は5.4%減益予想、(2)機能商品と産業ガスが利益をけん引、(3)Muse細胞は2021年の承認取得・販売開始を目指す。

★10:53  スズキ-JPモルガンが目標株価引き上げ 再成長を織り込む局面へ
 スズキ<7269.T>が続落。JPモルガン証券では、インドの需要回復の下地が整い、再成長を織り込む局面へとコメント。投資判断「Overweight」を継続、目標株価は6400円→6800円と引き上げた。
 インドの大統領選の大勢判明により、自動車需要の買い控えは落ち着く可能性があり、来年導入の排ガス規制前の駆け込み需要も含めて、インド需要は年後半に回復するシナリオが見えてきた。国内は完成検査不正後の操業低下の懸念に反し、高水準の持続が計画されるなど、安心材料もある。インド需要に対する懸念の後退で、株価は再度中期成長を織り込む局面へ移行すると考えるとした。

★10:56  太平洋セメント-野村が目標株価引き下げ 米国事業を中心に営業増益が続く
 太平洋セメント<5233.T>が小高い。野村証券では、米国事業を中心に営業増益が続くと想定。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は5200円→4710円と引き下げた。
 今20.3期も米国事業がけん引し、4期連続営業増益と予想。ただし、主要販売エリアのカリフォルニアでは2~3月に記録的な大雨でセメント出荷が落ち込んだと見られること(4~6月決算に連結)、国内事業において物流コストの上昇が想定以上となりそうであることから、野村の今20.3期の営業利益予想を前期比9%増の722億円に減額(従来予想746億円、会社計画710億円)。


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