前場コメント No.10 オプティム、日東電工、NISSHA、SUBARU、ビーグリーなど

2019/05/30(木) 11:31
★9:18  田辺三菱製薬-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 業績見通しが不透明になっている
 田辺三菱製薬<4508.T>が小安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、Gilenya(多発性硬化症治療薬)ロイヤリティ問題により、業績見通しが不透明になっていると判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1600円→1200円と引き下げた。
 Gilenyaのロイヤリティ収入の見通しが不透明になったことに加え、米国ラジカヴァ(筋萎縮性側索硬化症治療薬)の売り上げが低調に推移していることから「Neutral」を継続。Novartis(NOVN VX)との仲裁手続き期間中は、仲裁に関連するGilenyaロイヤリティを収益として認識していないため、今20.3期会社計画は大幅減益計画となっている。仲裁手続きの期間や結果が見えにくいことから、Gilenyaロイヤリティ収入の予想を下方修正。

★9:19  オプティム-大幅反発 アプリ実行基盤に関する特許を保有と発表
 オプティム<3694.T>が大幅反発。同社は5月29日大引け後に、コンテナ技術をアプリケーション配信手段とするアプリケーション実行基盤に関する特許を保有していると発表した。
 この特許は、アプリケーションとその実行環境(ライブラリ、ミドルウェアなど)をまとめたコンテナイメージを、クラウドシステムもしくは、クラウドシステム経由で連携システムに配信・起動するというもの。利用するコンテナイメージは、クラウド上に用意した「OPTiM Store」などのマーケットプレイスで購入することを想定。これにより、利用者はアプリケーションとともに必要な実行環境も入手でき、アプリケーションの導入・運用が容易になるとした。

★9:20  日東電工-JPモルガンが目標株価引き下げ 中期計画は大幅下方修正
 日東電工<6988.T>が小高い。JPモルガン証券では、中期計画が大幅下方修正されたため、投資判断「Underweight」を継続、目標株価は4800円→4600円と引き下げた。
 5月29日の会社説明会では、同社が次の100年に向けて、これまでの中間材料メーカーから川上の原材料、川下の部材、さらには競合企業に向けても事業領域を広げていこうとしている点が説明され、興味深かったとコメント。最近よく言及される同社の知財ビジネスも、この一環であると理解。一方で、中期計画が大きく下方修正された点は事業環境の変化を反映しており、スマートフォン依存の高さから、当面の業績は厳しい状況が続くとの見方を示した。

★9:21  NISSHA-JPモルガンが目標株価引き下げ 19年度営業利益予想を若干下方修正
 NISSHA<7915.T>が小高い。JPモルガン証券では、投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1300円→1100円(19年度PBR0.6倍で算出)と引き下げた。
 1Q決算はメキシコ工場の収益改善遅れで産業資材の赤字は想定以上も、メディカルテクノロジーの想定以上の利益貢献でカバー。全社営業利益は25億円の赤字となり、インラインの着地。ただし、主要顧客向けのスマホ向けフィルムセンサーの需要は弱含みである点などを考慮し、19年度営業利益予想を100億円から92億円に若干下方修正するとした。

★9:26  SUBARU-TIWが「2+」へ引き上げ 19.3期を底に回復を見込む
 SUBARU<7270.T>が続落。投資情報会社のTIWでは、前19.3期を底に回復を見込むとし、投資評価を「2(Neutral)」→「2+(Outperform)」と引き上げた。
 前19.3期は大幅営業減益と厳しい決算であったが、米国で販売好調を維持した点は評価が可能。今20.3期は4期ぶりの増益が見込めるほか、完成車検査問題や品質問題からの国内生産の立ち直り、米国販売の好調持続に加え、昨年投入の新型「フォレスター」を皮切りに、今後モデルサイクルが上向くことを考慮すると、業績回復の公算が大きいとした。

★9:29  ビーグリー-エースが「中立」継続 1Q業績は中期的にポジティブとの見方
 ビーグリー<3981.T>が小安い。エース経済研究所では、投資判断「中立」、目標株価1010円を継続した。
 今19.12期1Qは売上高24億6400万円(前年同期比+14%)、営業利益1億6400万円(同黒字転換)、経常利益1億6300万円(同黒字転換)、当期利益9600万円(同黒字転換)。上期計画に対する進ちょく率は売上高52%、営業利益40%。海賊版サイトが閉鎖となったことで客足が回復した一方で、広告費が増加したことは営業利益にややネガティブ。しかし、ユーザー獲得のための先行投資であり、獲得効率の改善で広告が順調に投下できたことは中期的にポジティブと見ているとした。


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