後場コメント No.3 住友商事、TOYOTIRE、丸紅、ブリヂストン、横浜ゴムなど

2019/06/07(金) 15:00
★13:04  住友商事-SMBC日興が目標株価引き下げ 安定性はあるが短期カタリストに乏しい
 住友商事<8053.T>が小高い。SMBC日興証券では、安定性はあるが、短期カタリストに乏しいと判断。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は1890円→1770円と引き下げた。
 Ambatovyニッケル事業といった課題事業は残すが、同社の収益基盤は非資源で81%(19.3期実態純利益ベース)、キャッシュ創出力を示す基礎営業CFの非資源割合も約79%と高い。履行中の大型EPC案件の建設が一巡した後のインフラの利益動向は注視するほか、世界経済の弱含みトレンドを勘案すれば、有意ある規模での非資源の利益成長は描きづらいが、米中貿易摩擦の直接的影響は軽微であり、同社の安定性は評価できるとした。
 今20.3期の記念配当10円/株を除く80円/株ベースでみても、同社の配当利回りは約5%と高く、高配当利回りが株価を下支えする見通し。

★13:08  TOYOTIRE-MSMUFGが目標株価引き上げ 幅広タイヤの拡大が業績をけん引
 TOYO TIRE<5105.T>が反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、SUV/小型トラック向け高インチ・幅広タイヤの拡大が業績をけん引するとの評価は不変とコメント。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を1600円→1750円と引き上げた。
 米国自動車部品の赤字縮小(RAV4向け防振ゴムは混乱回避など)、米国WLTRタイヤの供給拡大がポジティブ。従来、米国タイヤ販売について、供給面での制約のため取引先を限定していたとみられるが、同社は販売チャネルを拡大する方針に転じた。これに伴って既存取引先との契約条件の見直しが行われたもよう。TireHubやATGなどのタイヤ卸売大手などの活用もポジティブにとらえられるとした。

★13:13  丸紅-反発 中国石化企業グループと船舶燃料事業分野での協業
 丸紅<8002.T>が反発。同社は7日12時ごろ、中国の国有石化企業SINOPEC社の燃料供給会社であるSINOPEC FUEL OIL社との間で協業すると発表した。
 丸紅は戦略的パートナーとして、環境に配慮した適合油の確保が課題となる邦船各社等の重要取引先に対し、中国主要港においてSINOPEC FUEL OIL社の船舶燃料を安定的に供給、販売するとしている。
 

★13:16  ブリヂストン-MSMUFGが目標株価引き下げ 販売増はポジティブも織り込み済み
 ブリヂストン<5108.T>が小安い。モルガン・スタンレーMUFG証券では、小型トラック向け高インチタイヤ、鉱山タイヤなど高付加価値品の販売増はポジティブだが、おおむね織り込み済みと判断。投資判断「Equal-weight」を継続、目標株価を4600円→4400円と引き下げた。
 鉱山用タイヤの伸長持続、また、米国の高インチタイヤの供給力改善などがポジティブ。一方、米国新車タイヤの落ち込み、多角化事業の利益回復の遅れがネガティブ。多角化は米国屋根材での原材料高の価格転嫁の遅れ、また、日本の化工品での抜本的な事業再構築の費用負担が影響と指摘。

★13:19  横浜ゴム-MSMUFGが目標株価引き下げ 生産財タイヤ事業強化の差別化戦略に注目
 横浜ゴム<5101.T>がもみ合い。モルガン・スタンレーMUFG証券では、生産財タイヤ事業強化の差別化戦略は十分に評価されていないとみて、投資判断「Overweight」を継続した。目標株価は2500円→2200円と引き下げた。
 1Q事業利益は58億円(前年比-50%)。タイヤ販売は前年比-7%。中国の新車向け、日本のスノータイヤのが弱含んだ。一方、MB(非タイヤ)が好調で、ATG(欧州向け農機タイヤなど)も想定以上に堅調。なお、1Qにはマニラ港での貨物船の混雑に伴って、同社フィリピン工場のタイヤ出荷が滞ったもよう。在庫の未実現利益がマイナス10億円、北米向けなど出荷できなかったことによる機会損失数億円などが影響。2Q以降はこのマイナス影響は解消される見通しとした。


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