明日の戦略-続落も21000円は上回る、米国株頼みの環境が続く

2019/06/13(木) 16:34
 13日の日経平均は続落。連日の米国株安を受けて下落して始まると、節目の21000円を意識しながら不安定な動きが続いた。前場では同水準を割り込んだことで、下げ幅を200円近くに広げる場面もあった。後場は売り圧力はやや和らいだものの、21000円台を回復しても再び売り直されるなど、一進一退。ただ、引けにかけては買い戻しが入り、終値は97円安の21032円と、かろうじて21000円を上回った。東証1部の売買代金は概算で1兆9000億円。業種別では上昇は保険の1業種のみで、ほか、空運や水産・農林の下げが限定的。一方、石油・石炭や海運、証券・商品先物などが大幅安となった。OYO Hotels Japanとの業務提携を発表したアズ企画設計が後場に入ってストップ高。半面、直近で急騰していたオートウェーブが18%安と一転急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり394/値下がり1673と売りが優勢。ソフトバンクGやファストリ、ソニーが上昇。決算好調のHEROZが24%高と急騰した。JSBや神島化学も決算を受けて大幅高。業務提携が好感されたJMCや、証券会社がレーティングを引き上げたPCデポが買いを集めた。一方、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株が大幅安。原油価格下落を受けてJXTGやコスモエネルギーが大きく売られた。日経新聞で数千億の規模の減損リスクがおると報じられた三菱UFJが軟調。長期金利低下を受けて金融株は全般的に売りに押されるものが多かった。構造改革が失望材料となったJDIは12%近い下落。経済産業省が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の終了を検討していると報じられたことを受けて、ウエストHDやレノバが値を崩した。  日経平均は続落。終値では21032円と21000円台では終えたが、25日線(21039円、13日時点、以下同じ)や5日線(21077円)は下回った。半導体株の多くが一本調子で下げている点はネガティブ。東京エレクトロンやアドバンテストは25日線を明確に下に抜けており、チャート形状も悪化した。一方、物色を見るとほぼ全面安で、体感的には2~300円くらい下げたような印象なのだが、終わってみれば97円安とそこまで大きな下げとはならなかった点はポジティブ。ファストリやソフトバンクGなど寄与度の大きい銘柄の上昇が効いているが、それでも節目が意識されて下げ渋ったことは一定の安心材料となる。あすは米国株次第となるだろうが、引き続き21000円レベルを維持できるかが焦点となる。すぐ上に控えた26週線(21063円)を上回って終えることができるかに注目したい。
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