前場コメント No.13 ルネサス、群馬銀行、ケネディクスオフィス、エーアイ、三井不動産など

2019/06/13(木) 11:31
★9:56  ルネサス-続落 大容量化・高速読み出し・OTA対応を実現するフラッシュメモリ技術開発
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が続落。同は12日に、次世代28ナノメートルプロセス車載制御マイコンに向けて、さらなる大容量化、高速読み出し、およびOTA対応を実現するフラッシュメモリ技術を開発、テストチップにて実証したと発表した。
 新技術により、制御ソフトの大規模化、高速なリアルタイム制御および高度なOTAに対応することが可能になるとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★10:00  群馬銀行-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 業績回復は21.3期からとみる
 群馬銀行<8334.T>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、業績回復は来21.3期からと想定。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は430円→410円と引き下げた。
 今20.3期当期利益は213億円(前年比8.5%減)を予想。会社資料によると投信解約益がはく落し、有価証券売買損益も減少する。来21.3期の当期利益は217億円(前年比1.7%増)、22.3期は233億円(同7.4%増)を予想。
 コンサルティング営業力強化による役務取引等利益の増加が、来21.3期以降の業績回復のけん引役になるとみられる。新中期経営計画「Innovation新次元」(20.3期~22.3期)では、22.3期の当期利益240億円、非金利業務利益200億円などを目指す。店舗をハブ&スポーク的にフラッグシップ店、サテライト店に再構築し、効率化を図る。実際に経費削減が進むか注目するとした。

★10:03  ケネディクスオフィス-野村が目標株価引き上げ 年率4%以上の配当増加継続を目指す
 ケネディクス・オフィス投資法人<8972.T>が反発。野村証券では、年率4%以上の配当増加継続を目指していると注目。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は73.10万円→82.50万円と引き上げた。
 物件運営は好調。19.4期中平均稼働率は99.1%と高く、19.10期は99.2%、20.4期は保守的なテナント退去の前提でも98.8%の計画。フリーレントを考慮した実質稼働率は19.4期中平均97.6%に対し、大口のフリーレント導入で19.10期は96.6%へ低下するものの、20.4期は97.3%へ回復する計画。19.4期のテナント入れ替え時の賃料増額件数割合は80%台と18.10期の69.8%から増加し、既存テナントの賃料改定でも面積ベースの賃料増額割合が30%台と、18.10期の27.1%から増加した。テナントの入れ替え、既存テナントの賃料改定に伴うネットの月額賃料増加額はいずれも18.10期から拡大。こうして賃料の増額を続けながらも、ポートフォリオの賃料ギャップ(現行平均-相場平均)は-7%台と、6カ月前の-6.6%から拡大していると指摘。

★10:08  エーアイ-3日続落 QBIT Roboticsの「&robot café system」に「AITalk」が採用
 エーアイ<4388.T>が3日続落。同社は6月12日大引け後に、QBIT Robotics(東京都千代田区)が開発・提供するロボットカフェのパッケージ「&robot café system」に、高品質音声合成「AITalk」が採用されたと発表した。
 「&robot café system」はロボット店長がドリンク作りや集客、接客を行うKIOSKタイプのカフェパッケージ。呼び込みやダンスの場面では発話を伴うため、高品質なリアルタイム音声合成の導入を必要としていた。今回、エーアイの「AITalk SDK」を採用することにより、「AITalk」の合成音声による自由な発話を実現しているとした。

★10:08  三井不動産-JPモルガンが目標株価引き上げ ROE引き上げへ道筋がクリアになりつつある
 三井不動産<8801.T>が底堅い。JPモルガン証券では、ROE引き上げに向けた道筋がクリアになりつつあると判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を3220円→3470円と引き上げた。
 ROEを高めるために、レバレッジを上げる方法はあるが、D/Eレシオは現状1.3倍、VISION2025で1.5倍程度を適正としている。レバレッジを上げずにROEを上げる方法として、同社はROAの引き上げを進める。具体的には、定期的な資産ポートフォリオの見直しを通じたROA改善。同社はバランスシートが膨張することがないよう、含み益の小さい(簿価の高い)資産や低利回り資産などの売却・入れ替えを適宜進める。対象は販売用不動産だけでなく、都心部の低利回りの物件を中心に、固定資産を販売用不動産へ振り替え、売却を行う。キャピタルゲインで利益が増加すれば資本が積み上がるが、これを株主還元に充当し、ROE引き上げも進めると期待。


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