明日の戦略-後場も崩れず連日の3桁上昇 テクニカル好転で先高期待が高まる

2019/06/20(木) 16:36
 20日の日経平均は続伸。FOMCで年内利下げ期待が高まり米国株が上昇。この流れを好感して買いが優勢となった。金利が低下して為替市場では円高が進んだが、これが追い風となる不動産株が上昇を先導。指数は100円程度上昇したところで値動きが落ち着いた。日銀の金融政策は大方の予想通り現状維持。ただ、サプライズなしとなった後場も売りに押されることなく、高値圏でのもみ合いが続いた。終値は128円高の21462円。高値は21491円まであり、21500円にあと一歩のところまで迫った。東証1部の売買代金は概算で1兆7900億円。業種別では海運や証券・商品先物、水産・農林が上昇した一方、輸送用機器や石油・石炭、空運などが下落している。また、東証REIT指数が年初来高値を更新した。今期のV字回復見通しが好感されたサンオータスがストップ高。半面、しまむらが本日12時をもって「ZOZOTOWN」から退店すると発表したことから、ZOZOが後場に入って下げ幅を広げた。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1259/値下がり767と買いが優勢。ソフトバンクGが連日の大幅上昇。金利低下を材料に東京建物が4%超上昇した。上方修正を発表したイワキや増配を発表した協立電機が大幅高。東証1部への市場変更を発表したセグエグループや新中期経営計画を発表した三精テクノロジーズが急伸した。金属・樹脂パーツ一体型の電動ブレーキ部品量産化を目指すと報じられたタツミはストップ高となった。一方、円高進行を受けてトヨタやホンダ、マツダなど自動車株は軒並み安。金利低下で三菱UFJや三井住友など銀行株も軟調となった。ほか、証券会社が投資評価を引き下げたキーエンスや、新株発行登録を発表したPKSHATechnologyが売りに押された。きょうマザーズに新規上場したピアズは、高く寄ってストップ高まで駆け上がったものの、後場に失速して終値は初値を下回った。  日経平均は128円高(21462円)と3桁の上昇。ドル円は107円台に突入しており、これが上値を抑えるかと思われたが、むしろ後場に入ってきょうの高値をつけるという強い動きとなった。FOMCでは6月の利下げは見送られたが地ならしは進んでおり、次回7月30日~31日のFOMCに向けて期待が高まる。少なくともそこまでは米国株は下がりづらい、もしくは何らかの材料で下げたとしても、押し目では買いが入りやすい地合いが見込まれる。日本株は為替の影響を見極める必要はあるが、米国株の堅調が期待できる局面においては、大きく崩れることはないだろう。テクニカル面では5月の戻り局面で抵抗となった75日線(21432円、20日時点、以下同じ)を上回ってきた。加えて13週線(21442円)も上回っており、同水準を週末値でも超えてくれば、下値不安は相当和らぐ。あすはこれらを意識しながら、節目の21500円を突破できるかが注目される。5月初旬の下げが鋭角的であった分、すんなり超えられれば22000円辺りまではノンストップで上昇が続く可能性もある。
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