前場コメント No.11 味の素、松屋フーズ、CKD、日産化学、コーセーなど

2019/06/21(金) 11:30
★9:40  味の素-みずほが目標株価引き上げ 食品M&Aの損失処理後の新成長路線の見極め待ち
 味の素<2802.T>が続落。みずほ証券では、食品M&A(合併・買収)の損失処理後の新成長路線の見極め待ちとして、投資判断「中立」を継続した。目標株価は1740円→1900円と引き上げた。
 前19.3期には、海外買収案件で347億円(税引き前)の減損を計上した。今20.3期業績予想には、国内で買収した味の素ゼネラルフーヅで200億円の減損可能性を、その他の営業費用として反映。14年のウィンザー社買収以降の食品大型M&Aの大半で、損失が生じる見通し。
 決算説明会で西井孝明社長は、次期中計の目標として事業利益率10%、ROE10%を掲げ、今20.3期から3年間で1000億円規模の資産圧縮を行い、アセットライト化に着手すると表明。今20.3期からの非重点事業の売却検討や日本食品の生産体制の再編(設備投資額約400億円)は中期的に資金効率改善につながるとみられるが、業績抑制要因の見極めも必要と考え「中立」を継続。

★9:44  松屋フーズ-3日続伸 ロシアで牛めし業態「松屋」展開へ
 松屋フーズホールディングス<9887.T>が3日続伸。同社は20日に、北海道総合商事(北海道札幌市)のロシア現地法人が出資するJapan Food Service(モスクワ)とフランチャイズ契約を締結し、ロシアにおける牛めし業態「松屋」の展開を行うことを発表した。
 モスクワ市内に第1号店を6月19日にオープン。今回のモスクワへの「松屋」第1号店を皮切りに、ロシアへ日本の食文化を広めるとしている。

★9:45  CKD-みずほが目標株価引き下げ 20.3期をボトムにV字型の業績回復を予想
 CKD<6407.T>が小高い。みずほ証券では、今20.3期をボトムにV字型の業績回復を予想するとし、投資判断「買い」を継続した。目標株価は2200円→1950円と引き下げた。
 みずほではWFE市場見通しを従来の19年490億ドル、20年570億ドル、21年650億ドルから、19年475億ドル、20年525億ドル、21年625億ドルに下方修正した。下方修正後の見通しを前提にしたとしても、半導体設備投資の回復局面において強みが発揮され、来21.3期以降に業績のV字回復が期待できると判断。当期利益は今20.3期の42億円をボトムに来21.3期77.5億円、22.3期100億円と大きく改善すると予想。22.3期は最高当期利益(18.3期91.42億円)の更新を予想しているとした。

★9:54  日産化学-みずほが目標株価引き下げ 安定成長や高い株主総還元性向を評価
 日産化学<4021.T>が反発。みずほ証券では、安定成長、高い株主総還元性向を評価するとして、投資判断「買い」を継続した。目標株価は6200円→5800円と引き下げた。
 農業化学品と機能性材料を両軸とする成長シナリオを維持。今回、米中貿易摩擦による半導体市場やディスプレイ市場への影響を懸念し、業績予想を下方修正するとしたが(1)自然災害の影響で19.3期に販売が低調だった「ラウンドアップ」(非選択性茎葉処理除草剤)の需要回復、(2)殺虫剤「グレーシア」の日韓での拡販、(3)VA液晶用配向膜のシェア拡大などを主因に、今20.3期以降の増益および最高益更新の継続を予想。
 また、5月発表の中期経営計画では、来21.3期以降の株主総還元性向75%維持を目標に掲げた。前中期経営計画での70%維持を引き上げたもので、株主還元に対する前向きな姿勢も評価されるとした。

★9:57  コーセーなど-化粧品株が軟調 観光白書が閣議決定で思惑 訪日客の消費は地方で増加
 コーセー<4922.T>、資生堂<4911.T>、花王<4452.T>など、化粧品株が軟調。政府が6月21日の閣議で2019年版観光白書を決定したことが手がかり。
 白書ではスキーや温泉、自然体験ツアーなどの「コト消費」を楽しみたい訪日客が地方部に出かける傾向が強いと指摘。これを受け、都市部や空港などで化粧品を求める訪日客がアタマ打ちとの見方が広がっているようだ。
 18年の訪日客3119万人のうち57.7%が地方部を訪れ、現地での消費額は1兆円を突破。コト消費を行う訪日客の1人当たり支出額は、行わない場合よりも多くなる傾向があるとされている。


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