前場コメント No.16 KYB、サンコール、住友理工、パイオラックス、ミツバなど

2019/06/21(金) 11:30
★11:01  KYB-3日続伸 電動パワーステアリングの国内生産から撤退と報道
 KYB<7242.T>が3日続伸。21日付けの日刊工業新聞は、KYBが電動パワーステアリング(EPS)の国内生産から撤退する方針を固めたと報じた。
 記事によれば、EPSの構成部品の調達コストが上昇し、収益を高めるのが難しくなったほか、国内の競争環境が激化しているためという。すでに取引先と協議しており、生産終了は2020年以降になる見通しとしている。

★11:02  サンコール-東海東京が目標株価引き下げ エンジン弁ばね堅調もHDDサスペンション低調
 サンコール<5985.T>が3日ぶり反落。東海東京調査センターでは、エンジン弁ばねは堅調も、HDDサスペンションは低調と判断。レーティング「Outperform」を継続も、目標株価は950円→660円と引き下げた。
 今20.3期ガイダンスは冴えず、新中期計画では積極的な投資活動を打ち出したために業績見通しに対する評価は二分されていくと思われる。よって、株価調整は大きかったが、その反応は見直した業績予想や株価バリュエーションに比べて過剰と判断。
 自動車向けエンジンバルブ用スプリング(弁ばね)の販売は堅調であるが、HDD(ハードディスクドライブ)用サスペンションは需要減退の悪影響を受け始めた。経営陣は、中期的に大容量のサーバー向けニアラインHDD用サスペンションに特化する戦略を加速させる方針。財務目標(22.3期)として、売上高500億円、営業利益率6.5%を掲げる。東海東京では、主力事業の競争力の高さを基盤に、売上高、同利益率ともに達成の可能性があると考えるとした。

★11:06  住友理工-東海東京が「OP」へ引き上げ 海外拠点の収益改善が進む
 住友理工<5191.T>が反発。東海東京調査センターでは、海外拠点の収益改善が進むとみて、レーティングを「Neutral」→「Outperform」と引き上げた。目標株価は970円→960円と引き下げた。
 前19.3期実績を踏まえて業績予想を見直し、目標株価を改定。期待外れだった前19.3期業績および今20.3期ガイダンスを受けて株価は調整。しかし、株価バリュエーションに割安感が強くなったと判断。足もと、自動車や一般産業向けの売上にまだ勢いは感じられない。ただし、海外拠点の減損処理や、米国工場の生産性改善の進ちょくなどを通じて、コスト負担が軽減されていくことによって、利益面では回復に向かうと見込まれるとした。

★11:09  パイオラックス-反発 自動車部品事業の中国展開加速と報道
 パイオラックス<5988.T>が反発。同社は自動車部品事業の中国展開を加速すると、化学工業日報が6月21日付けで伝えている。
 今年1月に設立した上海PIOLAX傘下に上海、天津、広州の3支社と東莞および武漢の2生産拠点を置く組織再編を実施。また、拡大する駆動系部品需要への対応を目的に武漢拠点の能力増強を決定した。武漢拠点では来年1月の生産開始予定で空きスペースを活用した設備増強を進める計画であり、投資額は約4億3000万円を見込むと報じられた。

★11:11  ミツバ-大幅続伸 子会社タツミの株価急騰を好感
 ミツバ<7280.T>が変わらずを挟んで大幅に続伸。20日付の日本経済新聞朝刊の報道をきっかけに、子会社のタツミ<7268.T>の株価が急騰していることを好感し、親会社である同社にも買いが向かっている。タツミはきのうに続き、きょうも一時ストップ高をつけるなど上昇が続いている。

★11:15  串カツ田中-4日続落 6月21日~30日に「東証一部上場記念特別キャンペーン」開催
 串カツ田中ホールディングス<3547.T>が4日続落。同社は6月21日11時に、6月21日~30日の10日間限定で、一部店舗を除く全国全店において「東証一部上場記念特別キャンペーン」を実施すると発表した。期間中いつでも、串カツ全品108円(税込)またはハイボールが108円(税込)としたが、株価への影響は限定的のもよう。


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