前場コメント No.8 東レ、オークワ、原弘産、サイバネットシステム、大阪ガスなど

2019/07/04(木) 11:31
★9:28  東レ-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 短期では自動車関連素材が懸念材料
 東レ<3402.T>が小安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、マイクロRNAには期待も、短期では自動車関連素材が懸念材料と判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は960円→860円と引き下げた。
 「Neutral」とする理由は(1)マイクロRNA検出のための遺伝子解析チップの承認取得や販売拡大に向けた期待が先行的に株価に織り込まれていると考える上、(2)ABS樹脂の市況下落や数量減により、20.3期会社計画は未達となる可能性が高いため。(3)また、自動車市場の減速により、同社のエアバッグ向け繊維も数量成長が鈍化する見込み。株価が本格的な上昇基調を取り戻すには、自動車など主要な産業の需要回復を背景とした同社の素材への需要の高まりが必要と考えるとした。

★9:31  オークワ-4日続伸 上限83万株・9億2213万円の自己株取得へ ToSTNeT-3で買い付け
 オークワ<8217.T>が4日続伸。同社は3日に、上限83万株・9億2213万円の自己株取得枠を設定すると発表した。資本効率の向上および経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため。
 具体的な取得方法として、4日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買い付けの委託を行うとしている。

★9:31  イーサポートリンク-4日ぶり反落 上期営業益を上方修正も通期は据え置き
 イーサポートリンク<2493.T>が4日ぶり反落。同社は3日に、19.11期の上期(12-5月)の連結営業利益予想について、従来の5900万円から1.6億円(前年同期比5.7倍)に引き上げると発表した。
 クラウド化対応などのシステム投資や、新しい事務所の開設費用などの発生が下期に延期したこと、人件費などのコスト削減により、前回発表予想を上回ったとしている。なお、下期には費用の発生を予定しているため、通期の業績予想を据え置いている。
 株価は上方修正を受けて高く始まったものの、通期業績予想の据え置きによる材料出尽くし感から下げに転じている。

★9:31  原弘産-急騰 通期純損益を上方修正 債務免除で特別利益を計上
 原弘産<8894.T>が急騰。同社は3日に、19.10期通期の連結純損益予想を従来の6800万円の赤字から3400万円の赤字(前年同期は400万円の黒字)に引き上げると発表した。
 第三者割当による種類株式発行完了により、現物出資の対象となる貸付金債権以外の債権について債務免除されたため、特別利益を計上したことが影響した。

★9:35  サイバネット-6日続伸 「Maple」「MapleSim」日本語版最新バージョンを販売開始
 サイバネットシステム<4312.T>が6日続伸。同社は7月3日大引け後に、グループ会社であるメイプルソフト(カナダ・オンタリオ州)が開発し、サイバネットが販売・サポートするSTEMコンピューティング・プラットフォーム「Maple」の新バージョン「Maple 2019」および、システムレベルモデリング&シミュレーション環境「MapleSim」の 新バージョン「MapleSim 2019」の日本語版の提供を開始すると発表した。
 「Maple」は数式処理技術をコアテクノロジーとしたSTEMコンピューティング・プラットフォーム。自動車、電気・電子、金融をはじめとした分野における一般企業や、数学、物理学、工学系の大学での研究・教育を目的として、全世界で活用されているとした。

★9:39  大阪ガス-5日続伸 タイに太陽光発電による電力供給事業会社を設立
 大阪ガス<9532.T>が5日続伸。同社は3日、100%子会社であるOsaka Gas Singaporeと、太陽光発電事業会社であるEnergy Pro Corporation(本社:タイ)は、タイにおいて、太陽光発電による電力供給事業を目的としたOE Solar社を設立することで合意したと発表した。
 会社はバンコクを中心に、主に産業用・商業用の顧客が所有する建物の屋根やスペースを借りて太陽光発電設備を設置し、発電した電力を15~20年にわたって利用者に供給するとしている。


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