前場コメント No.12 三井金属、日野自動車、フィード、イージェイHD、カシオ計算機など

2019/07/16(火) 11:31
★9:27  三井金属-3日続伸 四輪向けガソリンエンジン用GPF触媒を開発
 三井金属<5706.T>が3日続伸。同社は7月12日大引け後に、四輪向けガソリンエンジン用GPF(Gasoline Particulate Filter)触媒を開発したと発表した。
 GPF触媒は四輪向けガソリンエンジンから排出されるカーボン系パーティクルを捕集するもので、長年開発を続けてきた。当該触媒はカーボン系パーティクルの捕集性能に優れて、さらに高い浄化特性を有している点を高く評価され、2022年から量産車へ採用されるとした。

★9:32  日野自動車-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 株価はやや売られすぎの印象
 日野自動車<7205.T>が小安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、海外の販売低調を踏まえて業績予想を引き下げるが、株価はやや売られすぎの印象とし、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は1000円→950円と引き下げた。
 4~6月期、同社の日本の小売販売台数は前年比4.3%減と、一見すると競合のいすゞ自動車(同22.0%増)に対して大きく見劣りするが、出荷は同横ばい程度で推移しており、架装のタイムラグ(トラックは工場から出荷された後、架装を経て顧客にデリバリーされ、小売統計に計上される)が小売の数字を押し下げていると考えられる。7月以降の小売販売は盛り返しとなりそう。ただし、インドネシア(4~5月期は同38%減)、タイ(4~5月期は同9.6%減)が低調となるなど、販売状況は想定より厳しい。今20.3期の営業利益会社計画900億円は、よりハードルが高くなりつつあるとの見方を示した。

★9:34  フィード-急騰 今期営業益5.1倍 前期は黒字転換で着地
 フィードフォース<7068.T>が急騰。同社は12日に、20.5期の営業利益予想は2.4億円(前期比5.1倍)だと発表した。
 既存サービスの積極的な営業展開や機能開発に加え、新サービスの開発などへの投資を行っていく方針であり、特にSaaS事業セグメントの各サービスにおいて着実な売上拡大を見込んでいるとしている。
 19.5期の営業損益は4500万円(前の期は2500万円の赤字)だった。人員数および組織的な管理体制の両面で強化を行い、新規取引先の開拓などの事業展開に対する販売促進活動に注力したことが奏功した。

★9:36  イージェイHD-急騰 今期営業益17%増見込む 前期は7%増益着地
 E・Jホールディングス<2153.T>が急騰。同社は12日に、20.5期通期の連結営業利益予想は20.0億円(前期比16.8%増)と発表した。
 強みである「環境」「防災・保全」「行政支援」という3つのマネジメント・技術のコア・コンピタンスおよび、5つの重点分野(環境・エネルギー分野、自然災害リスク軽減分野、都市・地域再生分野、インフラ・マネジメント分野、情報・通信分野)
の技術の融合により、従前以上に高度化した総合的技術サービスの展開により、競合会社との差別化を図るとしている。
 また、19.5期通期の連結営業利益は17.1億円(前の期比7.4%増)だった。一部の災害対応業務でコスト増加はあったものの、工程管理を徹底したことによる作業効率の改善により売上原価率が低減したことが寄与した。
 併せて、19.5期の期末配当を35円→38円(前期は30円)にすることも発表した。年間配当も同額となる。

★9:38  カシオ計算機-MSMUFGが目標株価引き下げ 時計事業トップライン一転マイナス成長へ
 カシオ計算機<6952.T>が続落。MUFG証券では、時計事業トップライン一転マイナス成長へとコメント。投資判断「Underweight」を再強調、目標株価を1300円→900円と引き下げた。
 株価は時計の継続的な増収増益を織り込んでおり、MSMUFGの見解と異なると判断。スマートウォッチ拡大と普及価格帯で新興メーカーの台頭が脅威。時計売上マイナス成長への転換と、マージン悪化リスクをMSMUFGではみているとし、バリュエーション割高感がクローズアップされそう。目標株価の変更は、19年度、20年度の業績下方修正と、バリュエーション倍率引き下げが要因とした。


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