前場コメント No.6  西鉄、東亜合成、AMBITION、RPA、京急、ゲンキードラ、京王など

2019/07/19(金) 11:30
★9:14  西鉄-JPモルガンが新規「OW」 目先3年の利益回復を前提にすれば株価は割安
 西日本鉄道<9031.T>が4日ぶり反発。JPモルガン証券では、目先3年の利益回復を前提にすれば株価は割安と判断。投資判断「Overweight」、目標株価2800円として、カバレッジを開始した。

 (1)福岡空港運営事業の持ち分法損失縮小によるビジビリティ改善、(2)福岡天神エリア再開発、(3)株価出遅れ・割安感などを評価。株価低迷は今期、来期と天神エリア再開発に伴う一時費用で営業利益が伸び悩む点があるとみられるが、これはすでに株価に織り込み済みと見られる。むしろ、空港事業の持ち分損失縮小や一時費用一巡によるビジビリティ改善を見に行きたいとした。短期的には、航空貨物輸送事業(利益構成比1割強)の低迷が懸念要因だが、仕入れコスト減少により収支への影響は市場が抱く懸念ほどはひどくないと判断。

★9:15  東亜合成-底堅い 高岡工場に高岡創造ラボを建設 接着剤製品の開発機能を強化
 東亜合成<4045.T>が底堅い。同社は7月18日大引け後に、高岡工場に高岡創造ラボを建設することを決定したと発表した。

 高岡工場は1918年に設立された北海曹達伏木工場においてカセイソーダをはじめとした電解製品の生産を開始し、1944年東亞合成化学工業高岡工場に改称。その後、産業構造の変化に伴い、2003年に電解製品の生産を終息したが、1963年瞬間接着剤「アロンアルフア(R)」の生産を開始したのを皮切りに、2012年には関東地区にあった工業用途の接着剤工場を移設し、瞬間接着剤から工業用の機能性接着剤にまでわたる接着剤製品の製造機能を集約。高付加価値製品の製造や新事業創造を担う重要な拠点となっているとした。

★9:16  AMBITION-大幅に5日ぶり反発 RPAテクノロジーズと合弁会社を設立
 AMBITION<3300.T>が大幅に5日ぶり反発。同社は19日8時30分、RPAホールディングス<6572.T>の子会社であるRPAテクノロジーズ(本社:東京都港区)と合弁会社「Re-Tech RaaS(リテックラース)」を設立することで合意したと発表した。

 今後は現場の課題解決に直結する商品・サービスを全国約12万5000社の不動産会社を対象に販売し、新しい働き方改革を支援するとしている。
 

★9:19  京急-JPモルガンが新規「UW」 ポテンシャルはあるがビジビリティが足りない
 京浜急行電鉄<9006.T>が4日ぶり反発。JPモルガン証券では、空港線、品川再開発とポテンシャルはあるが、ビジビリティが足りないと判断。投資判断「Underweight」、目標株価1800円として、カバレッジを開始した。

 21.3期までの中計5カ年では積極投資を進め、投資額は計画2600億円を上回る3300億円程度(年平均700億円程度)になると見られる。純有利子負債/EBITDA倍率は19.3期5.3倍に対し、21.3期は6.2倍に拡大する計画。次期中計では、品川駅周辺開発事業本格化による大規模投資の実行が進められるため、財務健全性を極力毀損させないよう、株主還元方針の拡充は期待しにくく、安定配当方針継続と見られる。品川エリア再開発期間の設備投資額は、年平均800億円~900億円程度で推移するとの見方を示した。

★9:20  ゲンキー-急落 今期営業益は前期並み見込む 前期は2%減益着地
 Genky DrugStores<9267.T>が急落。同社は19日9時に、20.6期通期の連結営業利益予想は40.5億円(前期並み)と発表した。

 青果や精肉などの生鮮食品の取り扱いを開始。これにより、他のドラッグストアとの差別化を図り、集客力の向上およびいっそうの地域シェアの拡大を目指す。
 また、20.6期は店舗レイアウトや作業が標準化されたNew300坪タイプの店舗をレギュラー店と位置づけて50店舗の新規出店を計画している。既存店においては、スクラップ&ビルドの推進および店舗改装を行い、活性化を図るとしている。

 併せて発表した、19.6期通期の連結営業利益は40.5億円(前の期比2.0%減)だった。販管費率の上昇が響いた。


★9:23  京王電鉄-JPモルガンが新規「UW」 現状株価の正当化は困難
 京王電鉄<9008.T>が小高い。JPモルガン証券では、ビジビリティやディフェンシブ性評価も現状株価の正当化は困難と判断。投資判断「Underweight」、目標株価6600円として、カバレッジを開始した。

 現行中計3カ年(19.3期~21.3期)の投資は、成長投資中心に計画1999億円を上ぶれると見られる。それでもD/Eレシオ1.0倍程度、有利子負債/EBITDA倍率4倍台と私鉄業界の中では相対的に高い財務健全性を維持できる見込み。一方、次期中計期間になると、京王線(笹塚駅~仙川駅)連続立体交差事業(総事業費1800億円に対し、同社負担は600億円)や新宿駅周辺再開発などの大規模投資期に入ってくるため、大幅な株主還元拡充は進めにくく、現状の連結配当性向30%目安が大きく引き上げられる可能性は限定的との見方を示した。


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