前場コメント No.14 SCSK、フジッコ、京セラ、マブチモーター、美樹工業など

2019/07/30(火) 11:30
★9:50  SCSK-野村が目標株価引き上げ サービス型ビジネスの増収率加速 全社業績は良好
 SCSK<9719.T>が4日ぶり反落。野村証券では、サービス型ビジネスの増収率加速で、全社業績は良好と判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価は6500円→6600円と引き上げた。
 4~6月期(Q1)営業利益は78.3億円(前年同期比24%増益)とQUICKコンセンサス(73.3億円)を超過、季節性を考慮すれば上期計画(175億円:同9%増益)比で上振れ基調と見られる。製造、流通、金融、通信とほぼ全分野で需要が拡大。受注(同4%増)が緩やかな伸びにとどまった点が懸念されるが、四半期のぶれの影響であり、実態の引き合いは引き続き強いと考えられる。また、流通や製造中心に、注力するサービス提供型ビジネスの増収率は計画通りに加速したと推察(増収率は10%台と推察)。需要環境が予想以上に強い点などを踏まえ、野村予想を小幅に引き上げたとした。

★9:50  フジッコ-大幅に反落 1Q営業益11%減 売上原価率の上昇が重荷
 フジッコ<2908.T>が大幅に反落。同社は29日、20.3期1Q(4-6月)の連結営業利益が9.4億円(前年同期比10.7%減)だったと発表した。上期の会社計画23.5億円に対する進ちょくは39.8%。
 外注費、減価償却費およびエネルギー費用などの増加により売上原価率が上昇したことが響いた。

★9:52  京セラ-野村が目標株価引き下げ 米国子会社の見通しなどを減額
 京セラ<6971.T>が小高い。野村証券では、米国子会社の見通しなどを減額。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は7200円→6800円と引き下げた。
 クロージングした買収企業の連結寄与を売上予想に反映(20.3期~22.3期:600/700/700億円、利益予想はPPAなど予想できない要素もあり軽微影響とした)したが、産機、自動車向けの売上予想を減額した上、為替を円高方向に見直した(1ドル111→107円、1ユーロ125→121円)影響が大きく、業績予想を下方修正。
 電子デバイス部門に属する米国子会社は、足元で需給が緩んでいる商社経由の販売が大きい。セットメーカーへの直販が中心の国内メーカーよりも、価格の上げ下げを迅速に行えるため、需給変動に業績が振れやすいとの見方などを新予想には反映したとしている。

★9:55  マブチモーター-野村が目標株価引き下げ メキシコの収益寄与度を確認するタイミング
 マブチモーター<6592.T>が4日ぶり反発。野村証券では、メキシコ工場の収益寄与度を確認するタイミングと判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は4300円→4100円と引き下げた。
 同社の自動車電装機器用高トルク中型モーターは、足元で自動車販売が減速している中国と欧州市場向けが比較的多いと推測される。この点を考慮し、今回、為替前提を円高方向(1ドル111→107円、1円のドルに対する円高で営業利益が2.7億円減少)に見直した上、自動車電装機器用の売上見通しを引き下げた結果、業績予想を減額。
 メキシコに新設したパワーウィンドウ(PW)用モーターの自動化生産ラインの稼働が一段と上がった際に、同社パワーウィンドウ用モーターの収益改善につながるかが、今後確認すべきポイントと考えているとした。

★9:55  美樹工業-急騰 通期営業益を上方修正 上期は計画上振れ着地
 美樹工業<1718.T>が急騰。同社は29日に、19.12期通期の連結営業利益予想を従来の10.0億円から12.0億円(前期比9.1%減)に引き上げると発表した。工事進行基準による完成工事計上対象物件の期末までの進ちょく率を見直したことなどが寄与する。
 併せて発表した、19.12期上期(1-6月)の連結営業利益は8.6億円(前年同期比32.0%増)だった。上期の会社計画は5.5億円だったので着地は上振れた。建設事業セグメントにおいて、工事進行基準による完成工事計上対象物件の進ちょく率が当初予想を上回ったことに加えて、原価の見直しにより収益率が改善したことが寄与した。


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