明日の戦略-後場伸び悩むも5日ぶり反発 あすは日中の経済指標に注目

2019/08/08(木) 16:21
 8日の日経平均は5日ぶり反発。終値は76円高の20593円。小幅高で始まり上げ幅を広げるも、買いが続かずマイナス転換。しかし、円高一服やアジア株高を受けて、再び上方向への勢いを強めた。前場を120円高(20636円)で終えると、後場は前場の高安の範囲内での小動きが続いた。20600円台で推移する時間帯が長かったが、終盤にかけてはTOPIXが下げに転じるなど全般的に上値が重くなり、大引けが後場の安値となった。東証1部の売買代金は概算で2兆0800億円。業種別ではゴム製品や精密機器、建設などが上昇した一方、石油・石炭や鉱業、海運などが下落した。1Qが前年同期比で23%営業増益となった大和ハウス工業が後場上げ幅拡大。半面、1Qが大幅な減収減益となった日揮が後場に入って下げ幅を広げた。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1088/値下がり962。アドバンテストや太陽誘電などハイテク株が大幅上昇。一部製品で韓国向けの輸出が許可されると伝わり、ステラケミファや東京応化工業、JSRなど半導体材料株が買いを集めた。決算が好感された銘柄が値を飛ばしており、レーザーテックやKNT-CTが急騰。ジャストシステムやT&Gニーズはストップ高まで買われた。一方、1Qの純利益が大幅増となったソフトバンクGは買いが先行したもののマイナス転換から下げ幅拡大。決算が失望を誘ったJXTGやケンコーマヨネーズが大幅安となり、IHIや丸井Gは急落した。今期営業赤字見通しのアイスタイルは一時ストップ安まで売られた。  日経平均は5日ぶり反発。後場に伸び悩んだのは物足りないが、開始早々には20500円を割り込むなどさえない動きも見られたなかで、しっかり上昇で終えたことは安心材料となる。あすは寄り前に発表される4-6月期GDPおよび、10時半発表予定の中国の7月消費者物価・生産者物価指数に注目だ。きょうは中国人民銀行が人民元の基準値を公表したあたりから相場に動きが出てきており、特に中国関連の指標に対しての反応が大きく出てくる可能性がある。東京市場は三連休前でもあり上値は重いだろうが、米国株が戻りを試しつつあることから売りも出しづらくなってきた。改めての悪材料が出てこなければ、20500円どころはサポートになると考える。
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