前場コメント No.14　三菱ガス化学、プレミア、セリア、住友大阪セメント、テイク＆ギヴニーズなど

★9:44　 三菱ガス化学－ＳＢＩが目標株価引き下げ　円高とメタノール市況下落を織り込む
　三菱ガス化学<4182.T>が6日続落。ＳＢＩ証券では、円高とメタノール市況下落を織り込み、業績予想を下方修正。投資判断「中立」を継続、目標株価は1600円→1300円と引き下げた。
　ＳＢＩでは19年度営業利益予想を100億円減額修正（410億円→310億円）。同社は1Q決算発表と同時に、19年度の営業利益計画を70億円下方修正（400億円→330億円）したが、為替前提は1ドル＝110円を据え置いた。ＳＢＩでは今回、為替前提を1ドル＝110円から107円へ変更したことにより、同社修正予想よりもさらに20億円の減額修正を行ったとした。為替感応度は対ドル1円の円高で年間7億円の営業利益減益要因と試算される。このため、為替前提の変更で約20億円の営業利益減額となる。
　経常利益は460億円から310億円へ150億円の下方修正を行ったが、営業利益の減額100億円に加え、持ち分法投資損益を50億円（70億円→20億円）減額。メタノール市況前提は、1トン＝350ドルから同280ドルへ引き下げ。同社のメタノール市況の感応度は、1トン＝10ドルの低下で年間7億円の持ち分損益減少要因と試算される。同社は市況前提を同300ドルで据え置いているが、足元市況は同230ドル強まで低下しており、会社前提を下回る可能性が高いとみているとした。

★9:45　 プレミア－みずほが目標株価引き上げ　当面はカタリストが少ない
　プレミア投資法人<8956.T>が底堅い。みずほ証券では、当面はカタリストが少ないとみて、投資判断「中立」を継続した。目標株価は12.00万円→15.50万円と引き上げた。
　ＮＴＴグループ内での同投資法人の位置付けが注目されるが、方向性が固まるタイミ
ングは不透明。保有物件の内部成長見通しは良好ながらも、当面は大きなカタリストはなさそう。
　みずほ予想のDPU（1口当たり分配金）は19年度5761円、20年度5776円、21年度5957円。12カ月後の賃貸利益のみによるDPU（6カ月）の目安は約2850円とみられる。21年度までの3年間での一過性要因を除いたDPU成長率は年率3.4％の見通しでREIT市場平均並み。スポンサーからの大規模な物件売却は当面低いため、エクイティ調達による外部成長は前提としていないが、入れ替えによってDPUが上振れる可能性もあるとした。

★9:46　 セリア－みずほが目標株価引き下げ　既存店回復の兆しがいまだ見えず
　セリア<2782.T>が反落。みずほ証券では、既存店回復の兆しがいまだ見えず、消費増税後も同様のトレンドが続くと予想。投資判断「中立」を継続、目標株価は2800円→2500円と引き下げた。
　100円ショップ業界が飽和状態へと近づく中、他社との競争環境に変化はいまだ見られず、同社の販売基調の回復を見込むのは時期尚早と従来から考えていたとしたが、既存店売上高がみずほの想定以上に低迷していることを受け、業績予想を下方修正。1Qの既存店客単価が1.1％減少しているのは、消費マインド悪化に伴い、買い上げ点数が減少していることが影響していると考えられる。消費税再増税後の10月以降も既存店の回復は期待しづらいと判断。

★9:48　 住友大阪セメント－急騰　1Q営業益4％増　事業基盤強化の取り組みなどが奏功
　住友大阪セメント<5232.T>が急騰。同社は7日に、20.3期1Q（4-6月）の連結営業利益は28.3億円（前年同期比3.5％増）だったと発表した。上期の会社計画63.0億円に対する進ちょくは45.0％となっている。
　2017年度から「2017-19年度中期経営計画」をスタートさせており、セメント関連事業においては、「海外セメント戦略」・「周辺市場での拡大」・「事業基盤の強化」、高機能品事業においては、「主力製品の増産対応」・「新規事業・新製品の開発」に係る諸施策に取り組んだことが奏功した。

★9:51　 テイク＆ギヴニーズ－ストップ高　1Q経常利益14％増　為替差益が押し上げ
　テイクアンドギヴ・ニーズ<4331.T>がストップ高。同社は7日、20.3期1Q（4-6月）の連結経常利益は8.2億円（前年同期比14.2％増）となった。
　国内ウエディングが好調に推移した。海外事業は販管費増によりセグメントで減益となったものの、国外での組数が増加している。また、前年同期に為替差損を計上していたものの、今1Qは為替差益が発生したことが寄与した。