伊藤忠-買い気配 タイの財閥チャロン・ポカパングループと資本・業務提携
伊藤忠商事<8001.T>が買い気配で取引を開始。同社は7月24日の大引け後に、タイ最大級の財閥でアジア有数の大手複合企業であるチャロン・ポカパン(CP)グループと資本・業務提携すると発表した。
7月25日付けの日本経済新聞・朝刊の記事によると、伊藤忠が1024億円の第三者割当増資を実施し、CPグループが合計5%弱の株式を持つ実質的な筆頭株主となる。伊藤忠もCPのグループ企業に66億香港ドル(約870億円)で25%を出資する。伊藤忠はアジアに幅広いネットワークを持つCPと食糧や流通などで連携し拡大する需要を取り込むとされた。
伊藤忠は当面、提携効果が早期に期待できる飼料や畜産・水産関連分野の取引を増やす。アジアへの食品原料などの供給拡大に向け、2年間で146億円を投じる。今後は保険や情報通信分野にも協業範囲を広げ、ミャンマーなど新興国の開拓も進める。CPグループは手薄な欧米の販路拡大へ、伊藤忠の営業・情報網を生かす考えと報じられた。
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