米フリーポート・マクモラン－大幅続伸　リストラ策とカール・アイカーン氏の大量保有を好感

8月28日 　 終値　前日比　前日比（％）　　 ----------------------------------　　　　 FCX 10.50 +0.31 +3.04％　　 8月28日の取引で、米資源大手フリーポート・マクモラン（NYSE：FCX）の株価が続伸した。同社は27日の取引時間前にリストラ計画を発表したことが好感され、前日比2.27ドル高（+28.7％）と急伸したが、27日の取引時間終了後に物言う投資家として知られる著名投資家のカール・アイカーン氏が、同社株を大量に保有したことが明らかになると株価は続伸。27日の時間外取引では、一時終値比2.19ドル高（+21.5％）と大幅に続伸した。翌28日の通常取引では、前日比0.31ドル高（+3.0％）の10.50ドルで取引を終えた。 　同社が27日に発表したリストラ計画では、米鉱業事業で従業員の10％を削減し、2016年の鉱業の設備投資を25％縮小する。銅価格の下落や需要の減少による生産量減少が理由。 　また、27日の取引時間終了後にカール・アイカーン氏が同社株を大量に保有したことが明らかになった。米証券取引委員会（SEC）への届け出によると、同氏はフリーポート株の約8.5％を取得。取締役のポスト割り当てを求める可能性がある。同社は27日発表のニュース・リリースで、株主とは開かれた対話を続けており、株主価値の向上という共通の目標のための建設的な提案を歓迎すると表明した。