LDNFIX=ドル買いが優勢に、ドル円は112.74円まで上昇

2017/12/16(土) 01:16
 ロンドンフィックスにかけての為替市場は、ポンドドルを始めてとして、ドル買いの動きとなった。また、米株が反発し、米長期債利回りも上昇傾向となり、リスク選好の円売りもみられた。ブリュッセルで開催された欧州連合(EU)首脳会議で、英・EU離脱(ブレグジット)交渉が移行期間や通商関係を協議する第2段階に入ったことが決定された。次のステップに進んだにも関わらず、市場はいままで以上に難しい交渉になることを不安視し、ポンド売りに動いた。ポンドドルは1.34ドル割れし、1.3305ドルまで下落した。ポンド円は、昨日の安値150円半ばを割り込むと下げ足を強め、先月29日以来の安値149.42円まで売り込まれた。ユーロは、対ポンドでの買いが対ドルでも支持となり、1.1812ドルまで堅調に推移していたが、ロンドン午後には1.1762ドルまでの下押し。米金利上昇によるドル買いや、来週のスペイン・カタルーニャ州選挙への警戒感がユーロドルの重しとなった。  ドル円は、ロンドン午前につけた112.03円を底に、オプションNYカット112.50円を目指して買われていった。その後も、米10年債利回り2.37%台まで上昇を眺めながら、112.74円まで上値を伸ばしている。ドル円に連れ高となり、ユーロ円は132円前半から132.70円まで強含み、ポンド円が150円台を回復した。  ドル買いの流れに、豪ドル/ドルは0.76ドル半ばで上値重く、NZドル/ドルが0.70ドル前半で伸び悩んだ。一方で、豪ドル円が86円前半で底堅く、NZドル円は78.98円まで本日レンジの上限を広げた。  加ドルも、対ドルでロンドン序盤の1.2739加ドルの加ドル高から、1.2834加ドルまでのドル買い・加ドル売りに動いた。発表当初は反応鈍かったが、市場予想比下振れした加10月製造業出荷の結果も加ドルの重しとなったか。加ドル円は、他クロス円の上昇とともに88円前半までじり高になるも、その水準では伸び悩んだ。  16-20日与党アフリカ民族会議の代表選への期待感(ラムフォサ副大統領が優勢)から、南ア・ランド(ZAR)は堅調推移。ドルZARは13.17ZAR前後までのZAR買い・ドル売りが進み、ZAR円は9月7日以来の水準8.55円までのZAR高となった。
関連ニュース
為替の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,628.48 -831.60
TOPIX 2,663.53 -47.20
グロース250 640.12 -15.48
NYダウ 38,085.80 -375.12
ナスダック総合 15,611.76 -100.99
ドル/円 155.66 +0.35
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ