ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、持ち直す
27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は持ち直した。24時時点では113.72円と22時時点(113.70円)と比べて2銭程度のドル高水準となった。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.55%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。小高く始まったダウ平均が下げに転じたことも相場の重しとなり、一時113.39円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は急速に下げ渋った。米10年債利回りが1.59%台まで低下幅を縮めたことでドル円にも買い戻しが入り、113.83円付近まで値を戻した。
ユーロドルは上値が重い。24時時点では1.1597ドルと22時時点(1.1618ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り一時1.1626ドルと日通し高値を付けたものの、米金利が低下幅を縮めると伸び悩んだ。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのドル買いも入った。
ユーロ円は頭が重い。24時時点では131.89円と22時時点(132.10円)と比べて21銭程度のユーロ安水準。22時30分過ぎに131.74円付近まで売られたものの、23時30分前には132.20円付近まで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。もっとも、そのあとはユーロドルの下落につれた売りが出て、再び弱含んだ。
カナダドルは上昇。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を0.25%のまま据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明で量的緩和(QE)の終了を表明し、利上げ開始時期を前回の2022年後半から22年半ば(第2四半期または第3四半期)に前倒しするとカナダドル買いが優勢に。対米ドルでは一時1.2301カナダドル、対ユーロでは1.4294カナダドル、対円では92.48円まで大きく値を上げた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:113.39円 - 114.22円
ユーロドル:1.1585ドル - 1.1626ドル
ユーロ円:131.58円 - 132.53円
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