後場コメント No.2 トヨタ、ＪＲ西日本、三菱重工業、ＪＲ東日本、ＮＥＣなど
★12:34 トヨタ－もみ合い TNGAへの期待値を上げるには時期尚早 「中立」継続
トヨタ自動車<7203.T>がもみ合い。シティグループ証券では、TNGAへの期待値を上げるには時期尚早と判断。投資評価「2（中立）」を継続、目標株価は6900円→6500円と引き下げた。
高騰していた品質コストが減少トレンドに入る可能性が高まった点（20.3期まで毎期1000億円の増益要因と予想）は評価できるが、その点を除いた収益回復トレンドは緩慢とみられる。TNGAは2021年までに日米欧中の販売の6割を占める見込みだが、2019年頃までは先行投資期間が続く見込み。決算説明会において会社側は商品力（価格と性能）のバランスが同社の課題である点を認識していることを説明したが、今後のTNGA製品でそのバランスを修正できるかがカギ。 PBR1倍や高レベルの株主還元は株価のサポート材料となるが、狭いレンジでのボックス圏を抜け出すには材料不足。 当面のポイントは今夏FMCを迎えるTNGAカムリとレクサスシリーズとした。
トヨタ自動車<7203.T>がもみ合い。シティグループ証券では、TNGAへの期待値を上げるには時期尚早と判断。投資評価「2（中立）」を継続、目標株価は6900円→6500円と引き下げた。
高騰していた品質コストが減少トレンドに入る可能性が高まった点（20.3期まで毎期1000億円の増益要因と予想）は評価できるが、その点を除いた収益回復トレンドは緩慢とみられる。TNGAは2021年までに日米欧中の販売の6割を占める見込みだが、2019年頃までは先行投資期間が続く見込み。決算説明会において会社側は商品力（価格と性能）のバランスが同社の課題である点を認識していることを説明したが、今後のTNGA製品でそのバランスを修正できるかがカギ。 PBR1倍や高レベルの株主還元は株価のサポート材料となるが、狭いレンジでのボックス圏を抜け出すには材料不足。 当面のポイントは今夏FMCを迎えるTNGAカムリとレクサスシリーズとした。
★12:38 ＪＲ西日本－続伸 費用はＪＲ各社間で相対的に増加しにくいはず 「買い」継続
ＪＲ西日本（西日本旅客鉄道）<9021.T>が続伸。シティグループ証券では、費用はＪＲ各社間で相対的に増加しにくいはずとコメント。投資評価「1（買い）」を継続、目標株価は8950円→9100円と引き上げた。
業績予想を見直し。短期的には、（1）熊本震災の反動、北陸新幹線開業反動一巡、中長期的には、（2）買収した菱重プロパティーズの寄与、（3）鉄道事業における費用増加リスクが限定的などで、業績ビジビリティは高いと判断。ダウンサイドリスクは、株主還元拡充に対する市場期待がやや高い可能性がある点。キャッシュフローの上振れ幅などから勘案し、今期の自社株買い余地は限定的と想定。増配については、現行中計でDOE3％を目指しており、今期配当は前年比20円増の160円を予想（計画160円、DOE3.2％）。還元方針の拡充自体は次期中計以降のカタリストとした。
ＪＲ西日本（西日本旅客鉄道）<9021.T>が続伸。シティグループ証券では、費用はＪＲ各社間で相対的に増加しにくいはずとコメント。投資評価「1（買い）」を継続、目標株価は8950円→9100円と引き上げた。
業績予想を見直し。短期的には、（1）熊本震災の反動、北陸新幹線開業反動一巡、中長期的には、（2）買収した菱重プロパティーズの寄与、（3）鉄道事業における費用増加リスクが限定的などで、業績ビジビリティは高いと判断。ダウンサイドリスクは、株主還元拡充に対する市場期待がやや高い可能性がある点。キャッシュフローの上振れ幅などから勘案し、今期の自社株買い余地は限定的と想定。増配については、現行中計でDOE3％を目指しており、今期配当は前年比20円増の160円を予想（計画160円、DOE3.2％）。還元方針の拡充自体は次期中計以降のカタリストとした。
★12:44 三菱重工業－反落 クルアス原発に取替用SG納入 フランス原子力規制当局の認証取得
三菱重工業<7011.T>が反落。同社は25日に、フランス電力から受注していたクルアス原子力発電所1号機向けの取替用蒸気発生器3基を納入し、これらの取替用SGがフランスの原子力規制当局から原子力規制要求に対する認証を取得したと発表した。
今回納入した取替用SGは、出力90万kWの加圧水型原子力発電所向けに、2010年に受注したもの。フランスの原子力規制要求が厳格化する中で、無事に規制に適合した取替用SGを納入できたことで、同社の技術力、品質、信頼性、フランスの規格・規制に対する適応能力が高く評価されたことが証明されたとしている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。
三菱重工業<7011.T>が反落。同社は25日に、フランス電力から受注していたクルアス原子力発電所1号機向けの取替用蒸気発生器3基を納入し、これらの取替用SGがフランスの原子力規制当局から原子力規制要求に対する認証を取得したと発表した。
今回納入した取替用SGは、出力90万kWの加圧水型原子力発電所向けに、2010年に受注したもの。フランスの原子力規制要求が厳格化する中で、無事に規制に適合した取替用SGを納入できたことで、同社の技術力、品質、信頼性、フランスの規格・規制に対する適応能力が高く評価されたことが証明されたとしている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。
★12:45 ＪＲ東日本－もみ合い 「何かと物入り、利益水準の期待越え容易ならん」 「中立」継続
ＪＲ東日本（東日本旅客鉄道）<9020.T>がもみ合い。シティグループ証券では、「何かと物入り、利益水準の期待越え容易ならん」とコメント。投資評価「2（中立）」を継続も、目標株価は11100円→11700円と引き上げた。
業績予想を見直し。堅調な鉄道収入を背景に今期利益のビジビリティは高い一方、ローリングされた中計では、市場期待を上回る利益の積み上げが目先3年程度は容易ではないと判断。中計では発生する必要コストは一定程度に織り込まれているため、中計ないし市場期待を上回る利益推移には、（1）短期的には鉄道収入の上振れ、（2）中長期的には品川再開発や羽田アクセスなどのプロジェクトがカギと指摘。株主還元拡充は期待したいところではあるが、開発投資、安全投資などの負担もあり、株主還元拡充が進むのはまだ先と見るとした。
ＪＲ東日本（東日本旅客鉄道）<9020.T>がもみ合い。シティグループ証券では、「何かと物入り、利益水準の期待越え容易ならん」とコメント。投資評価「2（中立）」を継続も、目標株価は11100円→11700円と引き上げた。
業績予想を見直し。堅調な鉄道収入を背景に今期利益のビジビリティは高い一方、ローリングされた中計では、市場期待を上回る利益の積み上げが目先3年程度は容易ではないと判断。中計では発生する必要コストは一定程度に織り込まれているため、中計ないし市場期待を上回る利益推移には、（1）短期的には鉄道収入の上振れ、（2）中長期的には品川再開発や羽田アクセスなどのプロジェクトがカギと指摘。株主還元拡充は期待したいところではあるが、開発投資、安全投資などの負担もあり、株主還元拡充が進むのはまだ先と見るとした。
★12:47 ＮＥＣ－続伸 業務システム向け基盤構築ソフトの機能を強化
ＮＥＣ<6701.T>が変わらずを挟み続伸。26日付の日刊工業新聞で、同社が業務システム向け基盤構築ソフト「システムディレクター・エンタープライズ」を機能強化すると報じられた。
フィンテックをはじめ物流や公共サービスでも拡大する応用プログラムインターフェース活用を促進するという。スマートフォンやタブレットなどに多様な端末に対応可能な次世代ウェブ標準言語「HTML5」をベースとした多様な開発機能を提供するとされる。今後の業績拡大が期待され、買いが入っている。
ＮＥＣ<6701.T>が変わらずを挟み続伸。26日付の日刊工業新聞で、同社が業務システム向け基盤構築ソフト「システムディレクター・エンタープライズ」を機能強化すると報じられた。
フィンテックをはじめ物流や公共サービスでも拡大する応用プログラムインターフェース活用を促進するという。スマートフォンやタブレットなどに多様な端末に対応可能な次世代ウェブ標準言語「HTML5」をベースとした多様な開発機能を提供するとされる。今後の業績拡大が期待され、買いが入っている。
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