前場コメント No.12 TSテック、日本電波工業、三和HD、日本新薬、帝人など

2018/02/22(木) 11:31
★10:09  TSテック-ジェフリーズが新規「BUY」 構造成長がさらなる再評価へつながる
 テイ・エス テック<7313.T>が続伸。ジェフリーズ証券では、構造成長がさらなる再評価へつながると判断。投資判断「BUY」、目標株価5000円として、新規カバレッジを開始した。
 ホンダが着手している新調達戦略を背景に、TSテックは構造成長を成し遂げると予想。シェア上昇に加え、ホンダ四輪車生産の安定拡大が長期ファンダメンタルズを支える見通し。コンセンサス予想はこのような構造的変化を充分に織り込んでいないと考えられる。今後、ホンダ四輪車事業の改善や同社の長期成長見通しが認識されるにつれ、同社株は再評価される公算が大きいとした。

★10:10  日本電波工業-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 車載向けへの体制整備が重要課題
 日本電波工業<6779.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、車載向けへの体制整備が重要課題とコメント。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は850円→700円と引き下げた。
 今18.3期は前期に生産能力を拡大したTCXOやサーミスタ付振動子の需要が中国スマホ低迷によって失速。加えて、前工程に微細加工技術導入を進め、スマホ向け超小型品への対応を図るためのコスト増加も収益にマイナス寄与した。ただし、来19.3期は車載向け事業環境が徐々に好転すると考えられる。ADAS関連(カメラ、ミリ波レーダー)、TPMS、テレマティクスなどの機能搭載に伴う水晶デバイス需要増加に向けて、生産体制を整備し、競争優位性を確保することが重要な経営課題とした。

★10:14  三和HD-UBSが目標株価引き上げ 国内はメンテナンス需要増加 受注採算は良化
 三和ホールディングス<5929.T>が小安い。UBS証券では、国内はメンテナンス需要が増加しており、受注採算は良化していると判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を1540円→1650円と引き上げた。
 中間期(4~9月)の国内受注は前年比0.8%増にとどまったが、選別受注の影響もあり、同社では受注採算は改善しているとしている。このうちメンテナンス・サービス受注高は132億円(同+12.4%)と例年に比べて高い伸び。ユーザーへの16年6月から導入された防火設備検査、報告制度に伴う修理、取り換え需要が顕在化。当該検査は開始から3年の経過措置の後毎年検査報告が義務付けられており、20年度以降もメンテナンスは一定水準の需要が継続すると見られるとした。

★10:18  日本新薬-みずほが目標株価引き下げ ウプトラビの海外ロイヤルティ収入を減額
 日本新薬<4516.T>が3日続落。みずほ証券では、ウプトラビの海外ロイヤルティ収入を減額するが、拡大余地は大きいとして、投資判断「買い」を継続した。目標株価は10300円→9200円と引き下げた。
 肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬ウプトラビのロイヤルティ収入を減額。しかし、同剤は大規模試験で有効性を証明した唯一の経口プロスタサイクリン受容体アゴニストであるが、患者浸透率は米国でも10%未満。今後PAH早期患者を対象とした臨床試験も進められており、浸透率を高められると予想される。次期成長ドライバーNS-018(骨髄増殖性腫瘍(MPN)に関しては開発戦略の修正の必要性があるが、NS-065(デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)エクソン53スキップ)は予定通りに進行しているとした。

★10:22  帝人-みずほが目標株価引き下げ 先行費用計上は続く
 帝人<3401.T>が3日続落。みずほ証券では、先行費用計上は続くと想定。投資判断「中立」を継続、目標株価は2550円→2350円と引き下げた。
 炭素繊維複合材料の交易条件などを見直し、業績予想を修正。事業構造改革の進ちょくを高く評価するとしたが、本件は株価におおむね織り込み済みとの判断を再確認するとした。車載向け炭素繊維(CF)の収益貢献顕在化などにはいまだ数年以上の時間を要するとの判断や、ヘルスケアのパイプライン拡充のために、今18.3期に続き、来19.3期も先行費用が業績を圧迫との判断を据え置くとした。


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