前場コメント No.1 グリー、日立国際電気、タカタ、キヤノン、日清食品など

2017/04/27(木) 11:30
★9:00  グリー-UBSが目標株価引き上げ 「再成長」の評価はまだ終わりではない
 グリー<3632.T>が4日続伸。UBS証券では、「再成長」の評価はまだ終わりではないと判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を780円→1000円と引き上げた。
 3月以降リリースのタイトル(「武器よさらば」「アナザーエデン」)が実際に売上ランキングでも高い水準を初動として獲得し、それを維持できていることに注目。時間はかかったが、スマホネイティブ時代にも同社が高品質のゲーム開発と運用が可能であることを示していると指摘。
 新作のランキング推移を確認し、株式市場もまた急速に18.6期以降の業績回復を織り込みだしていると考えられる。「武器よさらば」配信開始以降の株価パフォーマンスは+22.9%、対TOPIX+10.4%。業績ボトムアウトの期待値については一定程度認識されたとは言えるが、成熟するセクターの中で「再成長」を始めた同社はやや異質な存在として今後も注目が集まる見通し。

★9:00  日立国際-売り気配 KKR傘下ファンドによるTOBに賛同 上場廃止へ
 日立国際電気<6756.T>が売り気配。同社は26日、投資ファンドKKR傘下のHKEホールディングス(千代田区)による同社株の公開買い付け(TOB)に関して賛同の意見を表明し、応募するかは株主の判断に委ねると発表した。上場廃止となる見込み。
 TOBの買付価格は1株2503円。買い付け期間は未定。買付予定数は4963万3263株、下限は2481万6632株。映像・通信ソリューション事業および成膜プロセスソリューション事業それぞれの事業環境の中で、映像・通信ソリューション事業については事業強化・経営効率化を図り、成膜プロセスソリューション事業については、KKRが提供するグローバルリソース・ネットワーク・ノウハウ・半導体関連分野での豊富な投資経験を活用することで、双方の事業について企業価値の向上ができるという。

★9:00  タカタ-売買停止 新旧分離型の法的整理を検討 新会社に事業 旧会社にリコール債務
 タカタ<7312.T>が売買停止。27日付の日経新聞朝刊で、同社が新旧分離型の法的整理案を検討していると報じられた。
 中国系のスポンサーが設立する新会社がタカタから事業を買い取り、旧会社にリコールに関する債務を残して債権者への弁済を担わせる方針だという。巨額の負債を切り離して事業を継続させ、迅速な再建につなげる狙いとされる。早ければ5月中の合意を目指すもよう。

★9:00  キヤノン-4日続伸  通期営業益を上方修正 1Qは営業益89%増
 キヤノン<7751.T>が4日続伸。同社は26日に、17.12期通期の連結営業利益予想を従来の2550億円から2700億円(前年同期比18.0%増)に引き上げると発表した。市場コンセンサスは2815億円となっている。
 レーザープリンターについて消耗品の需要が市場のカラー機へのシフトに伴い拡大が期待されること、また、FPD露光装置や有機ELディスプレイ製造装置について、昨年に引き続き有機ELパネル向けの投資が好調に推移し、市場規模が拡大する見通しであることが寄与する。
 17.12期1Q(1-3月)の連結営業利益が757億円(前年同期比88.8%増)だったと発表した。東芝メディカルシステムズの新規連結影響などによる売り上げの増加や継続的なコストダウン活動などが寄与した。

★9:00  日清食品HD-売り気配 JPモルガンが「Neutral」へ引き下げ 目標株価達成で
 日清食品ホールディングス<2897.T>が売り気配。JPモルガン証券では、目標株価達成で、投資判断を「Overweight」→「Neutral」と引き下げた。目標株価は6500円を継続。
 ブラジルでのカップ麺構成比上昇に伴うミックス改善効果への注目は維持、新製品「カップヌードルナイス」への期待も高いが、競合のリアクションも侮れない。新たな材料を探すべく、ここはいったんお休みに入りたいとコメント。
 今18.3期は大幅増益見通しに変更なし。退職給付費用の増加で落ち込んだ前17.3期業績の反動もあり、今18.3期に25.2%営業増益を見込む業績予想は変わらないとした。


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