〔Market Flash〕2021年度の日経平均レンジは28500～35000円を予想～野村

【13:40】2021年度の日経平均レンジは28500～35000円を予想～野村 　野村証券では昨年末以来、2021年の日本株市場を「業績回復と高バリュエーションが両立する局面」として、強気の見方を採ってきた。新年度入りして、基本観は変わらないとしながらも、「流動性相場から業績相場へのシフト」という色彩がより強まっていると認識している。米長期金利の上昇ペースの速さもさることながら、世界景気および日本企業の業績回復の力強さは、従来想定を上回っていると指摘。2021年12月末の日経平均予測を30000円→32000円に、21年度のレンジを27000～32000円→28500～35000円に、それぞれ引き上げている。 【12:40】建設株は2017年高値からの調整終了で上昇再開の銘柄が増加～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券のテクニカルリポートでは、建設株について考察している。建設株の大半は、上昇波動が2017年秋まででピークアウトして調整が続いた。しかし、2020年3月までに下げ止まり、下値固めを終えて短期波動が右肩上がりの構成に転換し始めているとのこと。2016年のボトムを下回らずに下げ止まった銘柄には、五洋建設<1893.T>のように既に2017年高値を上回った銘柄や、きんでん<1944.T>、植木組<1867.T>のように2017年の高値に迫る銘柄も現れている。同様に2016年のボトムを下回らず短期波動が右肩上がりに転じた戸田建設<1860.T>や北陸電気工事<1930.T>、トーエネック<1946.T>、西松建設<1820.T>なども、2017～18年の高値を上回る展開へ向かう可能性があるとＳＭＢＣ日興では考えている。 【10:35】非鉄は金属関連以外の分野での需要回復にも期待～野村 　野村証券では非鉄セクターに関して、金属価格が高値圏で推移しているほか、金属関連以外の分野での需要回復も期待できると指摘。カバレッジ企業では三井金属<5706.T>以外の会社については前期比で大幅な増益を予想している。ニッケルと金、銀以外の主要金属は、現状の価格が期末まで続くと想定すると、22.3期の経常利益が現状の野村予想を上回ると試算している。特に、ロジウムなどの白金族価格の高値圏が続いており、この状況が続けばＤＯＷＡ<5714.T>の経常利益は、過去最高益を見込む野村予想をさらに上回ると試算されるとのこと。また、ＵＡＣＪ<5741.T>に関しては、海外のアルミ缶用のアルミ板材の需要が旺盛である点で、22.3期に大幅な業績回復が進むと予想している。 【9:55】円安ドル高基調に一服感～大和 　大和証券では、足元でドル円の上値が重くなっている点について考察している。これまで米長期金利の上昇とともに機械的にドル買い円売りポジションを積み上げてきた投機筋が利益確定に転じた可能性があると大和では指摘。米国では経済指標が強くても市場の感応度は落ち着いており、むしろ金利が低下するような動きも見られる。これについて大和では、ＦＲＢによる市場の対話が結びついているというよりは、季節的な要因が影響していると考えている。特に本邦勢による「期初の買い」が米国債にかなり向かっているもよう。米国債投資には一定程度ドル買いを伴っているとみられることから、金利低下が一概にドルの弱材料とは言えないと指摘している。大和では、米長期金利の安定は一時的とみており、景気過熱リスクが再度意識されるとともに、上昇基調に戻ると想定している。 【8:45】寄り前気配はニッコンＨＤ、京成、大垣銀、山合銀が高い気配値 　主力株の寄り前気配では、ニッコンＨＤ<9072>+7.13%、京成<9009>+6.18%、大垣銀<8361>+5.60%、山合銀<8381>+5.08%、イズミ<8273>+5.04%、小糸製<7276>+4.90%、ＴＢＳＨＤ<9401>+4.83%、メディパル<7459>+4.54%、豊田合<7282>+4.37%、持田薬<4534>+4.35%などが高い気配値。 　一方、リンナイ<5947>-9.93%、セガサミーＨ<6460>-6.52%、イビデン<4062>-2.28%、ＩＴＨＤ<3626>-2.22%、東芝テック<6588>-2.18%、ＣＴＣ<4739>-2.10%、日本製鉄<5401>-2.05%、豊田織機<6201>-1.93%、ＡＢＣマート<2670>-1.92%、大塚商<4768>-1.88%などが安い気配値となっている。