ニューヨーク外国為替市場概況・3日 ユーロドル、続落
3日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続落。終値は1.1762ドルと前営業日NY終値(1.1778ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。独シーメンスの上場子会社で医療機器大手の独シーメンス・ヘルシニアーズは2日、放射線治療機器大手の米バリアン・メディカル・システムズを164億ドル(約1兆7300億円)で買収すると発表。M&A(合併・買収)絡みのユーロ売り・ドル買いを期待している向きは多く、22時過ぎに一時1.1696ドルの本日安値までユーロ安・ドル高が進んだ。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて、NY終盤には1.1768ドル付近まで下げ渋った。米長期金利が上昇幅を縮めたことや米国株相場の上昇に伴うリスク・オンのドル売りが出たようだ。
なお、23時発表の7月米ISM製造業景気指数は54.2と予想の53.6を上回ったものの、相場の反応は限られた。
ドル円は小幅ながら続伸。終値は105.95円と前営業日NY終値(105.83円)と比べて12銭程度のドル高水準だった。ダウ平均が270ドル超上昇し、ナスダック総合が史上最高値を更新すると円売り・ドル買いが先行し、一時106.47円と日通し高値を付けた。市場では「すでに資金調達を終えている可能性はあるものの、セブン&アイ・ホールディングスによる米コンビニ買収案件が円売り・ドル買いの材料として意識されやすかった」との声も聞かれた。もっとも、買い一巡後は伸び悩む展開に。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことで円買い・ドル売りがじわりと強まり、一時105.91円付近まで下押しした。
ユーロ円は4営業日ぶりに反落。終値は124.64円と前営業日NY終値(124.75円)と比べて11銭程度のユーロ安水準。22時過ぎに一時124.32円付近まで下押ししたものの、23時過ぎには124.81円付近まで下げ渋った。NY午後に入ると124.60円台での狭いレンジ取引に終始した。
本日の参考レンジ
ドル円:105.58円 - 106.47円
ユーロドル:1.1696ドル - 1.1797ドル
ユーロ円:124.00円 - 125.08円
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