ニューヨーク外国為替市場概況・24時　ポンド、全面高

　21日のニューヨーク外国為替市場でポンドは全面高。バルニエ欧州連合（EU）首席交渉官の「EUと英国が互いに妥協の姿勢を示せば合意は間近」との発言を受けてポンド買いが強まった欧州市場の流れが継続。「英国とEUの通商交渉が再開される見通し。11月半ばまでの合意を目指す」との報道が伝わると、ポンド買いが加速した。ポンドドルは一時1.3171ドルと9月8日以来の高値を付けたほか、ポンド円は137.49円と日通し高値を更新した。ユーロポンドも一時0.9017ポンドまでユーロ安・ポンド高に振れた。 　ドル円は軟調。24時時点では104.42円と22時時点（104.59円）と比べて17銭程度のドル安水準だった。ポンドドルの上昇をきっかけに強まったドル売りの流れが継続し、一時104.34円と9月21日以来1カ月ぶりの安値を付けた。米国株の上昇を受けてリスク・オンのドル売りも出た。 　ユーロドルは底堅い動き。24時時点では1.1873ドルと22時時点（1.1863ドル）と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。全般ドル売りが進んだ流れに沿って一時1.1881ドルと9月16日以来の高値を付けた。 　ユーロ円は頭が重い。24時時点では123.98円と22時時点（124.07円）と比べて9銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったものの、ドル円の下落につれた売りが出たため一時123.91円と本日安値を更新した。 本日これまでの参考レンジ ドル円：104.34円　-　105.53円 ユーロドル：1.1822ドル　-　1.1881ドル ユーロ円：123.91円　-　124.84円