明日の戦略-3桁上昇で20500円台を回復 投資家の不安心理も改善傾向に

2019/08/19(月) 16:09
 19日の日経平均は続伸。終値は144円高の20563円。先週末の米国株が大幅高となったことを受けて上昇スタート。開始早々には上げ幅を200円超に広げた。しかし、20600円台に乗せた後は伸び悩み、その後は小動き。前場では上値の重さを嫌気してじわじわと上げ幅を縮めたが、20500円を割り込むことなく持ち直したことから、後場は一転じり高基調が続いた。東証1部の売買代金は概算で1兆5400億円。業種別では幅広い業種に買いが入っており、なかでも石油・石炭や証券・商品先物、不動産などが強い動き。一方、サービスとゴム製品の2業種が下落したほか、水産・農林の上昇が限定的となった。今期の増益計画が好感されたあいHDが後場急騰。半面、今期が減益計画となった環境管理センターが一時ストップ安となるなど急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1518/値下がり515。パンパシ株の追加取得を発表したユニー・ファミマが8%超の大幅上昇。新作ゲームへの期待が高まったKLabが商いを伴って急伸しており、enishやコロプラ、ミクシィなどゲーム株に資金が向かった。今週、メディアで取り上げられることを発表したインパクトHDがストップ高。横浜市が統合型リゾート誘致を表明すると伝わったことを手がかりに、京急のほか横浜に本社がある花月園観光、アビックスなどが賑わった。一方、半導体株は買い先行から失速したものが多く、東京エレクトロンやアドバンテスト、SCREENなどが軟調。神戸物産が連日の大幅安となったほか、OLCやリクルートHDなど直近まで右肩上がりの上昇が続いていた銘柄の一角が売りに押された。月次が弱かった物語コーポレーションは大幅安。決算が失望材料となった総医研HDはストップ安となった。  日経平均は前場では頭打ち感が強かったが、後場は持ち直して3桁の上昇で終えた。きょうはソーシャルゲーム株など個人投資家好みの銘柄が派手に動いており、不安心理が相当程度和らいだことがうかがえる。業種別でも不動産や証券に連日で買いが入るなど、調整が十分進んだところを積極的に拾う動きが見られる。きょうの上昇で日経平均は5日線(20499円、19日時点)を上回った。8月に入って5日線を終値で上回ったのは三度目となるが、過去2回(9日、14日)はいずれも翌営業日に200円を超える下げとなっている。それだけに、あすは5日線上を維持できるかが大きな注目点。同水準がこの先、抵抗とならずにサポートになるとの期待が高まれば、8月の下げ局面で大きく水準を切り下げた銘柄の多くに見直し買いが入ると予想する。
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,701.27 -758.81
TOPIX 2,671.59 -39.14
グロース250 644.07 -11.53
NYダウ 38,460.92 -42.77
ナスダック総合 15,712.75 +16.11
ドル/円 155.47 +0.16
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ