明日の戦略-終日堅調で3日続伸 出遅れセクターが相場の主役を張るか

2019/08/20(火) 17:02
 20日の日経平均は3日続伸。終値は114円高の20677円。米国株の大幅高を受けて買いが優勢の展開。初動は甘く、上げ幅を3桁に広げたところでは戻り売りに押されたが、多くの銘柄に買いが入るなか、プラス圏で落ち着いた動きが続いた。後場は動意薄とはなったが、やや強含む展開。終盤にかけて再び上げ幅を3桁に広げると、ほぼ高値圏で取引を終えた。東証1部の売買代金は概算で1兆5800億円。業種別では全33業種中、31業種が上昇しており、騰落率上位は不動産、金属製品、サービス、下位は電気・ガス、空運、銀行となった。大口受注の獲得を発表したインターアクションが大幅高。半面、7月度の取扱高を受けて成長鈍化が懸念されたエボラブルアジアが大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1729/値下がり347。ZOZOが6%超の上昇となり、市場の注目を大きく集めた。証券会社が目標株価を引き上げた資生堂が大幅上昇。米国でハイテク株が買われた流れを受けてSCREENや日本電産などに買いが入った。自己株取得と増配を発表した串カツ田中や日経新聞で出店を再開すると報じられた鳥貴族なども強い動き。エアフィルタ専門メーカーの子会社化を発表したヤマシンフィルタが急騰し、上方修正を発表したハウテレビはストップ高まで買われた。一方、証券会社がレーティングを引き下げたJTが軟調。原油高が嫌気され、東電、北海電など電力株や、JAL、ANAなど空運株が売りに押された。今期が大幅営業減益計画となった北川精機は大幅安。前日に急伸したユニー・ファミマやワイヤレスゲートが一転大幅安となった。  日経平均は3日続伸。3桁上昇でローソク足では陽線を形成し、終日5日線上で推移するなど、しっかりとした動きが続いた。ただ、米国株の大幅高の割には伸び悩んだ印象も強い。物色では、ここにきて不動産株と証券株の動きが良くなっている。どちらも割安感は指摘されながら、長く蚊帳の外に置かれてきた。不動産は米長期金利の低下に一服感が出てきたなかでも買いが続いた点、証券株は足元の東証1部市場で商いの増加がそれほど見られていない中でも買われている点が、それぞれ特筆される。どちらも事業環境には不透明感が強く、上昇に乗り切れていない投資家も多いと推察される。ただ、長く放置されていたぶん、適正水準に戻るだけでも上昇余地が大きい銘柄も多い。これらに動きが出てきたことで、出遅れ修正が一気に進む可能性がある。
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