前場コメント No.10 近鉄エクスプレス、朝日ネット、オールアバウト、フルキャスト、オプトランなど

2019/08/26(月) 11:30
★9:45  近鉄エクスプレス-野村が目標株価引き下げ 20.3期予想を会社計画並みに下方修正
 近鉄エクスプレス<9375.T>が3日ぶり反落。野村証券では、今20.3期予想を会社計画並みに下方修正。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は1650円→1450円と引き下げた。
 今20.3期Q1決算と新しい会社計画を踏まえ、野村予想を下方修正。現時点で航空貨物の需要に回復が見られないことから、今後の強い需要回復を見込まず、営業利益予想を今20.3期167億円、来21.3期174億円とした。
 今後は需要の下げ止まりや需要回復を確認し、投資タイミングを探る局面となる。航空貨物の約80%が電子部品、半導体関連の製品で、需要の循環性の高いエレクトロニクス関連の動向に取扱重量が左右されやすい。半導体製造装置などの製品の受注回復を待ちたいとした。

★9:48  朝日ネット-野村が目標株価引き上げ IPv6方式の活用による収益性改善を見込む
 朝日ネット<3834.T>が続伸。野村証券では、IPv6方式の活用による収益性改善を見込むとコメント。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は505円→790円と引き上げた。
 野村では今20.3期末で65.1億円の手元流動性を見込み、同期EBITDA 20.6億円に、RNL(除く金融)のEV/EBITDA 7.3倍に約5%プレミアムを付与した7.5倍を用いて、目標株価を790円と算出。IPv6方式の活用による利益率改善により、今20.3期~22.3期の2期間の年平均EBITDA増益率が10.3%と、ベンチマークの同期間営業増益率8.1%を上回る点を評価するとした。

★9:56  オールアバウト-野村が目標株価引き上げ EC事業のオペレーション改善を予想に反映
 オールアバウト<2454.T>が小動き。野村証券では、EC事業のオペレーション改善を予想に反映。レーティング「Buy」を継続、目標株価は740円→800円と引き上げた。
 今20.3期Q1決算を受け、業績予想および目標株価を修正。Q1決算は前19.3期下期に発生した「サンプル百貨店」のオペレーションの課題が想定より早期に改善したことで、野村予想を上回る着地となった。コンシューマサービスの営業利益率を中心に、Q2以降の野村予想を上方修正。メディア事業はQ4以降に新商材貢献、EC事業の改善で連結業績は上方修正。

★9:56  フルキャスト-野村が目標株価引き上げ 短期人材需要の構造的な拡大が追い風
 フルキャストホールディングス<4848.T>が4日ぶり大幅反発。野村証券では、短期人材需要の構造的な拡大が追い風と判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2480円→2970円と引き上げた。
 Q2決算を受け、業績予想および目標株価を修正。Q2は販管費効率の改善によって野村予想を上回る着地。販管費効率の改善は今後も続くと予想されるほか、Q3にはラグビーワールドカップ関連の需要増も期待でき、Q3以降の業績予想を引き上げたとした。人材サービス業界では直近の景況感悪化で業績拡大が鈍り始める企業も出てきたが、同社の主要顧客は慢性的な人手不足に苦しむ業界が中心で、野村では、景気変動によらない構造的な需要の拡大が続くと考えているとした。良好な業績・事業環境にもかかわらず、株価は1カ月間で10%以上下落しており、割安感が強まったと判断。

★9:59  オプトラン-続落 ALD用いた新型装置の開発完了
 オプトラン<6235.T>が変わらず挟み続落。同社は23日に、ALD(原子層堆積法)を用いた新型装置の開発を完了したと発表した。
 特徴としては、レンズ局面や3D構造物などの複雑な表面へ均一・極薄・低温成膜をすることができるという。また、プラズマ原子層堆積装置で従来課題となっていた大量成膜を実現するとともに、原料供給やプラズマ照射の最適化により1回あたりの成膜時間を短縮し、顧客の生産効率向上にも貢献する。
 この装置は、スマホなどの高機能カメラレンズ反射防止膜やリチウムイオン電池・Micro LEDの保護膜などの成膜での利用が期待されるとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。


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