前場コメント No.7 北興化学、メルカリ、ルネサス、サッポロHD、クレディセゾンなど

2019/10/09(水) 11:30
★9:32  北興化学工業-急騰 3Q累計営業益微増 通期進ちょくは91%
 北興化学工業<4992.T>が急騰。同社は8日、19.11期3Q累計(12-8月)の連結営業利益は27.3億円(前年同期比0.1%増)と発表した。通期の会社計画30.0億円に対する進ちょくは91.0%。
 農薬事業の販売が減少したものの、ファインケミカル事業の製造コストの低減などが寄与したことから微増益となった。株価は通期の進ちょくを好感した買いが優勢となっている。

★9:36  電通-反落 2020~2022年のサッカー「J1リーグ」海外放映権を取得
 電通<4324.T>が4日ぶり反落。同社は10月8日大引け後に、スポーツマーケティング事業を推進していくため、2020年から2022年まで、サッカー「J1リーグ」の日本・中国を除く全世界での海外放映権を取得したと発表した。しかし、株価への影響は限定的のもよう。

★9:39  メルカリ-急落 ヤフーのペイペイフリマがサービス開始 競争激化を懸念
 メルカリ<4385.T>が急落。7日、ZHD<4689.T>傘下のヤフーが8日、PayPayフリマのサービスを開始したことが材料視されている。
 サービス開始に伴い、出品者が負担する送料を11月30日まで無料とするキャンペーンを実施しており、競争激化による業績への影響を懸念した売りが優勢となっているもよう。

★9:44  ルネサス-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 大型買収が逆に成長の足かせ
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、大型買収が逆に成長の足かせとみて、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は540円→670円と引き上げた。
 エクイティストーリーは「成長戦略の再構築待ち」。成長戦略に対する最大の懸念は、成長を期して実施した大型買収が財務的重しとなり、逆に成長の足かせになり始めている点。
 市況回復に力強さが欠けることや車載半導体でのシェア低下が続くことなどから、同社は設備投資や研究開発費の抑制、追加的なリストラを行い、収益性の底上げと買収資金の返済原資の確保を図ると見られる。研究開発の抑制により車載半導体でのシェアばん回や産業用半導体での新規顧客獲得などの機会を失うリスクがある。場合によっては、数年前の縮小均衡を図っていた状態に再び戻ってしまうリスクがあると見られ、今後、持続的な成長の実現に向けた戦略の再構築を待ちたいとした。

★9:52  サッポロHD-反発 ビールテイスト製品の賞味期限を延長 9カ月→12カ月に
 サッポロホールディングス<2501.T>が反発。同社傘下のサッポロビール(東京都渋谷区)は10月8日、食品ロス削減やサプライチェーンでの作業効率改善などを目的、ビールテイストの缶製品・びん製品(一部製品除く)の賞味期限延長および、製造時期表示の「年月旬」から「年月」への変更を、2020年3月1日以降製造分から順次実施すると発表した。賞味期限を9カ月→12カ月とする。

★10:08  クレディセゾン-みずほが目標株価引き上げ 現株価比では前向きな評価に転じにくい
 クレディセゾン<8253.T>が反落。みずほ証券では、現株価比ではまだ前向きな評価に転じにくいとし、投資判断「アンダーパフォーム」を継続した。目標株価は1000円→1130円と引き上げた。
 5月31日に投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げた後、自己株取得(6月7日)や大和証券グループとの資本業務提携(9月5日)の発表もあり、株価水準は持ち直している。みずほの評価も投資判断引き下げ当時の“最悪”レベルより幾分見直すべきと考える一方、上記ファクターによる株価上昇は、ファンダメンタルズの改善期待に支えられたものではないと判断。従来比で慎重なスタンスを若干緩和させ、目標株価算定上の配当利回り前提を見直したが、それでもなお割安感を見出しにくいと指摘。予期せぬコスト増などにより業績予想およびコンセンサスを下振れるようなネガティブサプライズリスクが依然として残されていると考えることから、弱気の投資判断は維持するとした。


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