明日の戦略-米国株安をものともせず終日堅調、先高期待が一段と高まる

2019/10/21(月) 15:48
 21日の日経平均は続伸。終値は56円高の22548円。先週末の米国株は大きめの下落。しかし、個別要因が強かったため売り材料とはならず、50円近く上昇して始まった。その後もプラス圏で小高く推移。翌日に休場を控えて凪(なぎ)のような静かな地合いが続いたが、後場に入って一段と上げ幅を広げる場面もあるなど、終日堅調となった。東証1部の売買代金は概算で1兆5300億円。業種別では証券・商品先物や鉄鋼、建設などが上昇している一方、海運や医薬品、空運などが下落している。上方修正を発表したジューテックホールディングスが後場ストップ高。半面、下方修正を発表した日伝が後場に入って下げ幅を広げた。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1432/値下がり616。NTTやドコモ、KDDIなど通信株が強い上昇。リクルートHDや三菱UFJなど内需を中心に買いが入った。証券会社の新規カバレッジが入った神戸物産や上方修正を発表した高砂熱学が大幅高となり、投資有価証券売却益の計上を発表した近畿車両が急伸した。良好な地合いが続くなか、栄電子やアドテックプラズマがストップ高まで買われるなど、小型の半導体関連を深掘りするような動きも見られた。一方、太陽誘電や信越化学が先週大幅高の反動で売られる展開。安川電機やファナックなどFA関連が軟調となった。ラグビーW杯の日本チーム敗退を材料にゴールドウインやハブが大幅安。新株予約権の発行が嫌気されたスノーピークが急落した。  日経平均は続伸。ダウ平均が200ドル超下げればさすがに悪影響が出てくるかと思われたが、上昇して始まった後も失速することなく22500円より上を保った。この先に企業決算、翌週にはFOMCや日銀会合を控えるなか、売りを出しづらい地合いが醸成されている。きょうは内需優位とはなったが、動きが良かったのは三菱UFJやリクルート、KDDIなど海外投資家好みの銘柄で、消去法的にディフェンシブ株が選好されたというような買われ方ではない。週が変わっても好地合いに変化がなかったどころか、ブル基調が強まっている感すらある。祝日明けの23日は、引け後に日本電産の決算、米国市場ではキャタピラーやマイクロソフトなどの決算発表を控えていることもあり、本日同様に様子見姿勢の強い展開が想定される。しかし、先高期待が一段と高まるなか、下げづらく上げやすい相場環境が継続すると予想する。
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