〔Market Flash〕業績への警戒が後退する時期で景気敏感株に期待～大和

【13:40】業績への警戒が後退する時期で景気敏感株に期待～大和 　大和証券のデイリーマーケットリポートでは、例年、8～9月に通信株などのディフェンシブ株がピークアウトし、機械株などの景気敏感株がボトムアウトする傾向があることを指摘している。背景には業績見通しの確度を挙げている。期初のガイダンスではディフェンシブ株は予想のレンジが狭い一方で、景気敏感株は予想のレンジが広く不確かとなることから、ディフェンシブ株がアウトパフォームしやすい。一方、中間期末ごろになると、予想レンジが狭まる。企業からのガイダンスは期を通じてレンジの下限に寄っているが、平均的には切り上がりやすい傾向があるとのこと。今回は安川電機など下方修正であっても、不確実性が後退したことを好感する動きが見られた。こうした点から大和では、この業績発表時には景気敏感株に注目しており、日経平均へのポジティブな効果も期待できると考えている。 【12:45】世界的に人気化する5G関連銘柄に注目～岡三 　岡三証券では、グローバルウイークリーリポートのなかで、業績改善期待が膨らみやすいセクターとして、低迷が続いてきた半導体やハードウェアを挙げている。台湾の半導体受託製造大手のＴＳＭＣが好決算発表と同時に2019年の設備投資計画を上方修正しており、半導体業界が転換点を迎えつつある。岡三では、米中貿易摩擦の逆風は依然残るものの、5G需要が先行きの改善期待を支える構図と捉えている。また、5Gは来年に次の「山場」が待っていると指摘。5Gの特徴は、（1）超高速、（2）低遅延、（3）多数同時接続だが、現時点で国際的な標準化作業が終わっているのは（1）のみとのこと。来年前半に（2）、（3）が標準化されれば、産業用IoTや自動運転の関連投資の活発化が期待されることから、今後も各国の5G関連企業は投資家から注目されると岡三では予想している。 【10:35】高炉は業績の「底」が見えない状況～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券では日本製鉄<5401.T>、神戸製鋼所<5406.T>、ＪＦＥＨＤ<5411.T>など高炉メーカーの2Q決算に関して、内外の鋼材需要が減少基調にあることから、粗鋼生産が各社の想定比で未達になると予想している。日本製鉄とＪＦＥの下期の販売単価は会社想定以下となるリスクが高く、日本製鉄は事故影響が業績を押し下げるリスクもあるとみている。一方、各社想定よりも原料炭、鉄鉱石価格のスポット市況が軟化している点が業績のバッファーとなり、大幅な業績悪化リスクも低いと見込んでいる。ただし、21.3期上期の業績は楽観できないと指摘。現段階では業績の「底」が見えないとコメントしている。 【9:30】化学セクター　MMAのさらなる下落には注意～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では、化学セクターの動向について考察している。10月第3週はＳＵＭＣＯ<3436.T> 、トクヤマ<4043.T>など半導体関連銘柄の株価パフォーマンスが相対的に優れていた一方、三菱ケミカルホールディングス<4188.T>、住友化学<4005.T>など総合化学メーカーは低調であった。三菱ケミカルに関しては、主力のMMA（メタクリル酸メチル）市況が年末にかけて弱含む可能性が高まっているため、強気の投資スタンスは取りづらいと三菱ＵＦＪＭＳでは考えている。一方、半導体市況の改善期待や石炭価格低下による採算改善があるトクヤマはアウトパフォームしやすい局面にあると判断している。 【8:45】寄り前気配はエーザイ、ユー・エス、キッセイ薬、七十七が高い気配値 　主力株の寄り前気配では、エーザイ<4523>+18.07%、ユー・エス<4732>+8.84%、キッセイ薬<4547>+8.76%、七十七<8341>+6.55%、八十二<8359>+6.54%、住友重<6302>+5.72%、阿波銀<8388>+5.31%、大日住薬<4506>+5.03%、武蔵銀<8336>+4.99%、福山運<9075>+4.72%などが高い気配値。 　一方、ＡＤＥＫＡ<4401>-7.31%、ゼオン<4205>-3.64%、参天薬<4536>-3.23%、オムロン<6645>-3.01%、三井不<8801>-3.01%、旭硝子<5201>-2.97%、日光電<6849>-2.87%、メイテック<9744>-2.84%、島津製<7701>-2.81%、ＮＯＫ<7240>-2.73%などが安い気配値となっている。