後場コメント No.1 メルカリ、オムロン、DIC、宇部興産、ヨコレイなど

2019/11/14(木) 15:00
★12:30  メルカリ-SMBC日興が目標株価引き下げ 株価反転はまだ先であろう
 メルカリ<4385.T>がもみ合い。SMBC日興証券では、株価反転はまだ先であろうとコメント。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は2700円→2200円と引き下げた。
 1Q(7~9月)では(1)メルカリJPのGMVの前年比での鈍化、(2)メルカリUSのGMVの前年比での鈍化と営業赤字の前四半期比での拡大(人件費、広告費)、(3)メルペイの営業赤字の前四半期比での拡大が見られた。
 (1)は前年水準の高さと出品強化型広告が引き続き中心となり、2Qでさらに減速する可能性がある。(2)はクリスマス商戦明けから広告を強化するもようで、3Qでの前四半期比での赤字拡大の懸念あり。(3)は広告費増で、2Qも前四半期比での赤字拡大懸念あり。メルカリJPの季節性により、2Qの連結営業赤字は前四半期比で削減すると予想も、上記3要素を考えると、株価の反転はまだ先との見方を示した。

★12:31  オムロン-SMBC日興が目標株価引き上げ 設備投資回復のタイミングは読めず
 オムロン<6645.T>が続落。SMBC日興証券では、持続的利益率改善に期待も、設備投資回復のタイミングは読めないとして、投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は4900円→6300円と引き上げた。
 株価は大きく上昇したが、設備投資が急回復する兆しは現時点ではないと判断。半導体製造装置に関しては来21.3期中ごろからの回復、自動車向けに関してはxEV化やADAS関係の投資は活況が続くが、グローバル自動車生産台数が9000万台を割り込み、過剰キャパを抱える中での投資本格化は考えにくい。
 世界的な労働力不足による、自動化のニーズは中期的に強いが、従来FA業界を引っ張ってきた、半導体製造装置を含むテクノロジー業界と自動車産業の設備投資が伸び悩む中、新たな成長分野を作り出すことができるかが、売上成長率加速のカギとなる。人手に頼っている組み立て工程や食品加工などが、けん引役となる可能性を秘めていると考えるとした。

★12:33  DIC-後場急落 通期営業益を下方修正 3Q累計は19%減で着地
 DIC<4631.T>が後場急落。同社は14日12時に、19.12期通期の連結営業利益予想を従来の430億円から410億円(前期比15.3%減)に引き下げると発表した。
 19.12期3Q累計(1-9月)の連結営業利益は295億円(前年同期比19.1%減)だった。電気・電子や自動車向け材料を中心に広範な分野で出荷が落ち込んだほか、一部品目で製品価格が低下したことが影響した。円高による海外事業の換算目減りも利益を押し下げた。
 また、20.3期の期末配当予想を65円から40円(前期は65円)に修正すると発表している。なお、年間配当は100円(前期は125円)となる。

★12:35  宇部興産-UBSが「Neutral」へ引き下げ スペシャリティの成長がやや鈍化
 宇部興産<4208.T>が続落。UBS証券では、スペシャリティの成長がやや鈍化していると判断。レーティングを「Buy」→「Neutral」、目標株価を2800円→2400円と引き下げた。
 決算分析を経て、業績予想および目標株価を減額し、投資判断も引き下げ。UBSでは、セパレータやポリイミドといった同社が強みを有するスペシャリティ分野を高く評価していたが、セパレータはシェア低下が想定以上に進展していると指摘。ポリイミドは大型パネル市場の減産により、従来想定に比べるとやや伸び悩む見通し。足元の石炭市況の低迷は好材料だが、株価にはおおむね織り込み済みと判断。来期にかけての力強い増益も期待しにくく、株価上昇のカタリストに欠けるとの見方を示した。

★12:39  ヨコレイ-後場マイナス転換 今期営業益13%増 前期は1%減で着地
 ヨコレイ<2874.T>が後場マイナス転換。同社は13日に、20.9期通期の連結営業利益予想は54.0億円(前期比13.1%増)だったと発表した。市場コンセンサスは68.0億円。
 19.9期通期の連結営業利益は47.7億円(前の期比1.1%減)だった。冷蔵倉庫事業は好調だったが、食品販売事業で水産品の一部に売却損が発生したことが響いた。なお、株価は前期減益を嫌気した売りが優勢となっている。


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