前場コメント No.14 大塚HD、ケネディクス、アズーム、宇部興産、日立ハイテクなど

2019/11/27(水) 11:31
★11:06  大塚HD-三菱UFJMSが目標株価引き上げ AVP-786を業績予想に再度織り込む
 大塚ホールディングス<4578.T>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、AVP-786を業績予想に再度織り込むとコメント。投資判断「Neutral」を継続も、目標株価は4100円→5500円と引き上げた。
 米国ジンアーク(対象疾患:ADPKD)や開発継続が発表されたAVP-786(認知症に伴うアジテーション)による利益成長を見込むとしたが、株価はこれらをある程度織り込んだ水準にあると考え「Neutral」を継続。
 投与患者数の伸びが堅調な米国ジンアークの売上予想を上方修正。また、AVP-786の売上を再度、業績予想に織り込むとした。加えて、来20.12期に米国申請の可能性があるTAS-120(肝内胆管がん)を織り込むとし、一方で、安定していた米国ネイチャーメイド(サプリメント)が競合影響から弱含んでいることを踏まえ、NC事業の北米売上を下方修正するとした。

★11:09  ケネディクス-SMBC日興が目標株価引き上げ AUM増加ペースが加速
 ケネディクス<4321.T>が3日続伸。SMBC日興証券では、AUM増加ペースが加速しており、着実な利益成長が続こうとコメント。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を680円→700円と引き上げた。
 今19.12期3Q決算を踏まえ、通期業績予想を上方修正。主力のアセットマネジメント(AM)事業のAUMについて、3Q累計で前期末比+2286億円(主な内訳:メインスポンサーREIT+312億円、私募ファンド+2024億円)とAUM増加ペースが加速。国内外の年金や機関投資家などの旺盛な不動産投資ニーズを背景に、私募ファンドの組成が増えていることが要因。私募ファンドニーズの取り込みを図るべく、2018年に設立されたケネディクス・インベストメント・パートナーズの運営も奏功しており、今後もAM事業の拡大をドライバーに、安定的な利益成長が続くと予想。

★11:20  アズーム-大幅高 海外不動産など課税強化の流れで駐車場運営が注目されるとの思惑
 アズーム<3496.T>が大幅高。27日付の日本経済新聞朝刊は、政府・与党は海外の不動産への投資を通じた節税をできないようにする方針だと報じたことが材料。
 また、26日の日本経済新聞電子版では、賃貸アパートの大家の間で広がっている、金取引を繰り返して売上高をかさ上げすることで、本来認められていない消費税の還付を得るという手法を使えなくするとも報じている。これらの点から、富裕層の資産活用の手段として、駐車場運営が注目されるとの思惑から買いが向かっているもよう。パーク24<4666.T>も高い。

★11:22  宇部興産-岩井コスモが目標株価引き上げ 株価の水準訂正が続くと予想
 宇部興産<4208.T>が4日続伸。岩井コスモ証券では、株価の水準訂正が続くと予想。投資判断「A」を継続、目標株価を2390円→2770円と引き上げた。
 直近で株価は上昇したが、株価バリュエーションは引き続き割安であり、さらなる水準訂正が期待できる。目標株価を今期予想PER約10倍で算出。今期営業利益で石化大手の中には前期比2割を超える減益が予想される会社もある中、同1ケタ減益予想の同社が注目される展開が続きそう。同社の場合、世界経済の減速による素材市況下落が合繊原料やゴムなど化学品事業の痛手となる一方で、セメントや売電事業など非化学品事業への追い風となっており、予想外に不況抵抗力がある事業ポートフォリオが改めて注目されると考えられる。中期経営計画の中で成長をけん引することが期待される化学品事業にとって思わぬ逆風が吹いているが、相対的な評価が高まりそうとした。

★11:22  日立ハイテク-みずほが目標株価引き上げ 20.3期はノンメモリーの投資増加をフルに享受
 日立ハイテクノロジーズ<8036.T>が続伸。みずほ証券では、今20.3期はノンメモリーの投資増加をフルに享受すると想定。投資判断「中立」を継続も、目標株価は5800円→7000円と引き上げた。
 同社のナノテクソリューション(SPEビジネス)はTSMC向けとインテル向けに強く、今20.3期はこれら2社の設備投資増のメリットを享受している。今20.3期は多くのSPEメーカーを前年比で減収と予想するとしたが、同社のSPEビジネスは増収を確保できると予想。TSMCとインテルの20年度の投資は高水準を維持するとみられ、同社の来21.3期のSPE売上も同様の推移を予想。半期では、来21.3期上期の営業利益やEBITは前半期比で増加するが、同下期は減少し、22.3期上期から再び前半期比で増加に転じると予想。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,068.35 -1011.35
TOPIX 2,626.32 -51.13
グロース250 638.74 -21.13
NYダウ 37,986.40 +211.02
ナスダック総合 15,282.01 -319.49
ドル/円 154.42 -0.22
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ