明日の戦略-終盤失速でほぼ安値引け、早くも年末手じまいモードに突入?

2019/12/16(月) 16:27
 16日の日経平均は3日ぶり反落。終値は70円安の23952円。米中は「第一段階」の合意に至り、15日の米国による対中関税引き上げも見送りが決まったが、13日の米国株市場では好反応が限定的となったことから、小幅に下げて始まった。安値は寄り付き直後につけて下げ渋ったものの、戻しても24000円より上では上値の重い展開。瞬間的にプラス圏に浮上する場面もあったが、大半はマイナス圏で推移した。後場は前営業日の終値近辺での小動きが長く続いたが、引け間際にまとまった売りに押され、ほぼ安値圏で取引を終えた。東証1部の売買代金は概算で1兆8600億円。業種別では騰落率上位は水産・農林、不動産、その他製品、下位はゴム製品、海運、金属製品となった。上方修正を発表したバリューコマースが急騰。半面、通期見通しの引き下げを発表したダブルエーがストップ安まで売られた。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり992/値下がり1047。決算や増配が好感された神戸物産が6%超の上昇。ワークマンが大幅高となり1万円の大台に到達した。ZHDや資生堂、マクアケなども強い動き。スマレジは上期の大幅増益を受けて急伸し、ヤーマンは上期大幅減益も、悪材料出尽くしとの見方から買いが入った。1Qが大幅増益となり自己株取得も発表したブラスや、エムスリーとの提携を発表したビジョナリーはストップ高比例配分となった。一方、大日本住友製薬との共同開発とライセンス契約を解消すると発表したサンバイオがストップ安比例配分となり、大日住薬も3%を超える大幅下落。特別調査委員会の設置を発表したネットワンシステムズが値を崩した。下方修正を発表したバリューゴルフが急落し、前期営業赤字着地のアイスタディはストップ安となった。本日新規上場したランサーズ、JMDC、ベースはいずれも高い初値をつけたが、3社とも終値は初値を下回っており、ベースはストップ安となった。  日経平均は場中は小動きであったが、引けにかけて売りが出て、終値では24000円台を維持できなかった。東証1部の売買代金は概算で1兆8600億円と2兆円を大きく割り込んでおり、先週末に強い動きが見られた割には盛り上がりに欠けた。本日新規上場のJMDCが全市場の売買代金7位(ETFを除く)となるほどの大商いとなっており、短期の値幅取りを狙った投資家の売買は活況ではあったものの、日本株全体には冷めた見方が支配的になっているようにも思われる。きょうは売りが先行した割には底堅かったが、前引けでは下げ幅を一桁まで縮めており、後場はプラス転換から上げ幅拡大となるような展開に期待したかったところ。追い風の局面で踊れないようだと、年内は崩れはしないまでも、方向感に欠ける地合いが続くかもしれない。値固めが23500円~24000円レベルで進むのか、それとも24000円より上で進むのか、あす以降の動きが注目される。
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