明日の戦略-大幅安の翌日は大幅高、売り一巡から戻りを試す展開へ

2020/01/07(火) 16:27
 7日の日経平均は4日ぶり大幅反発。終値は370円高の23575円。米国株高や円高一服を好感して寄り付きから3桁上昇。高く始まった後も買いが続き、前場のうちに上げ幅を300円超に広げて23500円台を回復した。後場は値動きは緩慢になったものの、前日の下げの大半を早々に戻してきたことから、じり高基調が継続。ほぼ高値圏で取引を終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆1200億円。業種別では全業種が上昇しており、騰落率上位は精密機器、その他金融、サービス、下位は鉄鋼、海運、鉱業となった。日経新聞で今年の注目銘柄として取り上げられたソニーが買いを集めており、3%を超える大幅上昇。反面、お正月の駅伝イベントでナイキのシューズを履いたランナーの快走が目立ったことを材料に、ライバルとなるアシックスが連日の大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1961/値下がり146と全面高。証券会社のリポートを手掛かりに富士フイルムやHOYAが大幅上昇。増配を発表したウィルGや月次好調のアークランドサービスが急伸した。商品先物関連が連日で騰勢を強めており、フジトミがストップ高。金のリサイクルを手掛ける中外鉱業などにも物色が向かった。一方、前日派手に上昇した石川製作所や豊和工業、重松製作所など防衛関連銘柄が軒並み安。1Q決算が失望を誘ったマルマエが急落した。ワークマンは月次好調を受けて買いが先行したものの失速してマイナス転換。SCREENやSUMCOなど半導体株の一角は全面高の流れに乗れず売りが優勢となった。  日経平均はきのうが451円安できょうが370円高。中東リスクは本当にリスクだったのかと思いたくなるほど、強い反発を見せた。23500円台を回復してローソク足では実体の長い陽線を形成。まだ米国とイランを巡るニュースに翻弄される展開は続くかもしれないが、この先は下げたところではリバウンド狙いの買いも入るであろうから、弱材料に対するネガティブな反応が限定的になると考える。週後半にかけては、ファーストリテイリングや安川電機などを中心に、9-11月が決算対象月となる企業の業績発表が多く出てくる。この先はマクロからミクロに視点が移ることで、良い意味で海外材料には鈍感となる地合いが醸成される可能性が高い。指数はすぐ上に控えた25日線(23614円、7日時点、以下同じ)と5日線(23639円)を早々に上回ることができるかが注目される。上抜いてくればチャートが一気に好転することから、戻りに勢いがつく展開が期待できる。
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