後場コメント No.1  川重、東センチュリー、ホープ、昭電工、バローHDなど

2020/02/06(木) 15:03
★12:32  川崎重工業-後場買い気配 通期営業利益を上方修正 海外向け化学プラントの採算性が向上
 川崎重工業<7012.T>が後場買い気配。同社は6日11時30分に、20.3期通期の連結営業利益予想を従来の560億円から600億円(前期比6.2%減)に引き上げると発表した。
  
 エネルギー・環境プラント事業における海外向け化学プラントの採算性向上、航空宇宙システム事業におけるコストダウンの進捗や民間航空エンジン分担製造品に関する売上情報入手の早期化の影響で好転が見込まれることから、前回予想を上回る見通し。

 併せて発表した20.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は310億円(前年同期比15.9%減)だった。

★12:38  東京センチュリー-後場マイナス転換 通期営業益を上方修正も株発行による希薄化を嫌気
 東京センチュリー<8439.T>が後場マイナス転換。同社は6日12時15分に、20.3期通期の連結営業利益予想を従来の793億から855億円(前期比21.6%増)に引き上げると発表した。持分法適用関連会社でああった、米国のAviation Capital Groupを連結子会社化したことによる影響および3Q累計の実績を踏まえた。市場コンセンサスは836億円。

 併せて発表した、20.3期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は599億円(前年同期比1.2%増)だった。株価は併せて発表した新株発行による希薄化を嫌気した売りが出ている。

★12:38  東京センチュリー-後場マイナス転換 NTTと資本業務提携 第三者割り当て増資も発表
 東京センチュリー<8439.T>が後場マイナス転換。同社は6日12時15分に、NTT<9432.T>と資本業務提携すると発表した。

 両社は、業務提携の第1弾として、リースおよびファイナンス事業を強化・拡充するために、るNTTファイナンスのリース事業およびグローバル事業を、同社が新たに設立する分割準備会社(以下、新会社)に対し分社型吸収分割の方法により承継させた後、同社が新会社の株式を取得することにより、新会社を合弁会社化する。新会社の出資比率は、同社とNTTグループ間で同一となる。
 また、資本提携として、NTTは同社の実施する普通株式の第三者割当増資の一部を引受けることにより、発行済株式数の10%に相当する普通株式を保有するとしている。

 併せて、NTTおよび伊藤忠商事<8001.T>を割当先とする第三者割り当て増資を行うことも発表した。発行価格は1株5718円で、発行株式数は計1640万3700株(NTT1230万2800株、伊藤忠商事410万0900株)となる。

 伊藤忠商事とは、この第三者割当増資を機にこの取り組みを特にMaaS(サービスとしての移動)関連の共同事業等を検討しているモビリティ分野を中心にさらに拡大する方針であり、その協業のための資金として、今回調達予定の資金の一部を活用する予定としている。また、調達資金は上記の新会社の株式取得資金にも充当するとしている。

★12:40  ホープ-一時ストップ安 上期営業益黒字転換も材料出尽くし
 ホープ<6195.T>が一時ストップ安。同社は6日8時50分に、20.6期上期(7-12月)の営業損益が2000万円の黒字(前年同期は2.3億円の赤字)だったと発表した。

 併せて未定としていた20.6期の期末配当予想について、創業15周年記念配を含む15円(前期は0円)にすると発表した。

 なお、株価は材料出尽くしから一時ストップ安を付ける水準まで売られたが、押し目では買いが入り、やや下げ幅を縮めている。

★13:01  昭和電工-大幅高 NHK報道受け、次亜塩素酸ナトリウム需要増との思惑
 昭和電工<4004.T>が大幅高。NHKは6日、新型コロナウイルスに感染した人が国内でも相次いで確認される中、除菌用の噴射液を製造している会社で、注文が増えて製造が追いつかない状況となっていると報じた。

 報道では、ビルのメンテナンス会社やホテルなど主に業務用に、塩素系の消毒剤である「次亜塩素酸ナトリウム」を使った噴射液を製造している会社について、「前の年と比べて5倍ほどの注文を受けている状況。想像以上の注文で驚いている」とのコメントを紹介。

 報道を受け、次亜塩素酸ナトリウム「ジアックス」を取り扱う同社に買いが向かっているようだ。同様にソーダニッカ<8158.T>は一時ストップ高を付けたほか、次亜塩素酸水溶液「ZiACOジアコ」を販売するナック<9788.T>も大幅に上昇した。

★13:10  バローHD-一時マイナス転換 3Q累計営業益5%減 SM事業の採算悪化
 バローホールディングス<9956.T>が一時マイナス転換。同社は6日13時、20.3期3Q累計(4-12月)の営業利益が116億円(前年同期比5.3%減)だったと発表した。

 スーパーマーケット事業において、競争激化により三幸の収益が悪化したほか、7年ぶりに出店した公正屋および韓国におけるSM事業で開業費用を吸収しきれず、セグメント減益となったことが響いた。
 


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