明日の戦略-ハイテク総崩れで4日続落、機械株は株安ストッパーになれるか

2020/02/18(火) 16:30
 18日の日経平均は大幅に4日続落。終値は329円安の23193円。朝方に米アップルの1Q売上高が計画未達になると報じられたことから、ハイテク主導で売られる展開。寄り付きから24000円を割り込むと、その後も下を試す流れが続いた。米政府がファーウェイを意識して新たな対中規制を検討していると伝わったこともハイテク売りに拍車をかけ、全体のセンチメントも悪化した。後場も弱い基調に変化はなかったが、下げ幅を300円超に広げて23100円台まで下落したところからは売り圧力が和らぎ、終盤にかけてはやや値を戻した。東証1部の売買代金は概算で2兆1200億円。業種別では上昇は空運1業種のみで、下げが相対的に軽微であったのがゴム製品や不動産など。一方、電気機器や金属製品、機械などが大幅安となった。メディアの特集で新型肺炎対策として抗ウイルスシートへの注目が高まったことを材料にアキレスがストップ高。半面、テレワーク関連として前日に急伸したブイキューブやアセンテックは買いが先行したものの値を消し、マイナス転換から下げ幅を広げた。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり248/値下がり1865。アップルの業績懸念から太陽誘電がやTDKなど電子部品株が大幅安。SBGも4.9%安と大きく売られた。東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株の多くが急落しており、ディスコや東京精密は7%を超える下落となった。マザーズ指数が昨年来安値を更新するなどグロース系に警戒売りが出ており、新株予約権の発行を発表したアンジェスはストップ安比例配分。直近上場のジモティーが急落した。前期見通しを引き下げたダイドーは大幅安となり昨年来安値を更新した。一方、逆行高となったのがファーストリテイリング。前日に急落したOLCには押し目で買いが入った。三井不動産や三菱地所など不動産株がしっかり。前期の見通しを引き上げたハウテレビジョンや株式分割を発表した日本調剤が急伸した。  日経平均は大幅安。ただ、ハイテク株の売られ方を見ると、よく329円安(23193円)でとどまったと思えるくらいの散々な1日だった。今晩の米国市場でアップルほかハイテク株にどの程度の反応が出てくるかが焦点にはなるが、それを先取りしたとしても 弱い動き。今晩の米国株の下げは織り込んでいるであろうから、あすは反発が期待される。というよりも、反発しなかったとしたら、日本株に関しては下落が続くシナリオをイメージしなければいけない。寄り前には12月の機械受注が発表される。今週、GDPが強い売り材料となっため、直後に出てくる指標に対する反応は大きくなりやすい。ハイテクが総崩れとなった中、機械株が株安ストッパーになれるかが注目される。
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