明日の戦略-日経平均の雲上回復には米株高と円安頼み

2020/02/19(水) 16:26
 19日の日経平均は5日ぶりに反発。米経済指標の好調やナスダックの上昇に加え、アジア株が総じて堅調に推移したことを好感した。後場に入っても円安を支えに先物の買い戻しが入ったことで上げ幅を拡大。引けにかけては上昇一服となったものの、総じて堅調な展開となった。東証1部の売買代金は概算で2兆1100億円。業種別の騰落率上位は精密機器、ゴム製品、海運など、下位は鉄鋼、銀行、ガラス・土石などが入った。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1245/値下がり801。個別では、東京エレクやアドバンテストなど半導体製造装置株が上昇したほか、米アップルの株価下落が限定的だったことで村田製作所などが堅調に推移した。ほか、全国初のローカル5G免許取得と伝わった富士通が上昇。抗ウイルス点眼薬を取り扱っている有機合成薬品工業がストップ高したほか、テモナも値幅上限まで買われた。チェンジなど好業績銘柄への押し目買いもみられた。一方、トヨタ自動車やメガバンクなどが軟調だったほか、ダイトウボウや大幸薬品、アキレスなどウイルス対策関連として最近買われていた銘柄群が大幅に下げた。また、20.2期通期の連結営業損益予想を赤字予想に引き下げたミニストップが大幅続落となり、パーソルHDは決算発表後の下値模索が続いた。  日経平均は前日の下落分を帳消しにするまでには至らなかったが、2/3安値(22775円)を前に下げが続かず23400円台を回復。マザーズ指数は前日に形成した陰線高値を上回る展開となった。  あすも反発基調が続く公算が大きい。米主要指数の高値更新基調や円安期待が支えになりそうだ。プレジデント・デー明けのダウ平均の動きを直近数年間でみると、2019年は連休後25日ごろまで上昇し、3月前半に向けて調整。2018年は連休後26日ごろまで上昇し、3月後半に向けて調整。2017年は連休後3月1日ごろまで上昇し、4月中旬まで調整。2016年は連休後も比較的長く上昇が続いた。2015年は連休後3月2日ごろまで上昇したあと調整といった具合に、連休後の短期間は堅調であった経緯がある。  大型株の一角に継続した売りが散見されるが、東証1部の騰落レシオ(25日)は2/18現在で72%まで低下しており、足元は全体的に下値が買われやすいタイミングにある。TOPIXは前日陰線にはらむ十字足に近い足となり、このまま反発基調を強められるかどうか、日経平均は雲上への回復なるかが注目される。
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