明日の戦略-3桁上昇で22000円台回復、目先はハイテク株との連動性が強まるか

2020/06/01(月) 16:47
 6月に入り1日の日経平均は反発。終値は184円高の22062円。先週末の米国株はまちまちで、寄り付きは小幅高。しかし、開始早々に上げ幅を3桁に広げて節目の22000円を上回った。米国で半導体株が買われた流れを受けてハイテク株が軒並み高となったほか、マザーズ指数が1000pを突破するなど、グロース株の値動きの良さがリスク選好ムードを高めた。後場に入ると急ピッチの上昇に対する警戒から上げ幅を縮める場面もあった。しかし、22000円を割り込んだところでは盛り返し、終値でも22000円を上回った。東証1部の売買代金は概算で2兆3200億円。業種別では証券・商品先物や電気・ガス、情報・通信などが上昇した一方、医薬品や保険、ゴム製品などが下落している。前期の利益が計画を上振れた曙ブレーキがストップ高。半面、決算が失望を誘った住友林業が急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり998/値下がり1094。指数寄与度の大きいファストリやソフトバンクGに強い動きが見られた。米ナスダック高を手掛かりにアドバンテストやディスコ、SCREENなど半導体関連が大幅上昇。レーザーテックや神戸物産など業績期待の高い銘柄が買いを集め、弁護士ドットコムは1万円の大台に乗せる場面もあった。日立や東邦亜鉛が決算を材料に大幅高となり、ZUUはストップ高比例配分と買いが殺到した。一方、前の週に買われた銘柄は売られたものが多く、第一三共が6%近い下落。三菱UFJや三井住友など銀行株も売りに押された。株高で米中対立への過度な警戒が和らぎ、石川製作所や細谷火工など防衛株が大幅安。大和コンピューターが決算を材料に売られたほか、中間配当見送りを発表したツカダグローバルが急落した。  日経平均は3桁上昇で22000円台を回復。ただ、東証1部では値上がり銘柄よりも値下がり銘柄の方が多かった。先週、日経平均が3桁上昇となった5月25日から28日までの4営業日では、すべて値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回っており、さすがに高値警戒感も意識される。きょうはハイテク株の上昇が目立ったが、短期的にはハイテクの値動きに指数が大きく影響を受ける可能性がある。ハイテクラリーが続くようなら、コロナ・ショックの下げ分を埋める24000円辺りまでの上昇も期待できる一方、先週の空運や金融のように、1~2日上げた後は失速するようだと、いったんの調整も予想される。きょうはTOPIXは後場マイナス圏に沈む場面もあり、高値(1573.47p)は5月28日の高値(1578.50p)を上回ることができなかった。あすはハイテク株およびTOPIXの動向に注意を払っておきたい。
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マーケットデータ
日経平均 37,628.48 -831.60
TOPIX 2,663.53 -47.20
グロース250 640.12 -15.48
NYダウ 38,085.80 -375.12
ナスダック総合 15,611.76 -100.99
ドル/円 155.59 -0.05
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